久我家の人々

29歳の川上早紀（かわかみさき）は婚活パーティーで、最初の交流男性である眼鏡を掛けた青年に説教のような発言をしたことをパーティー中深く後悔していた。序盤から失態を犯したことで他の男性とのやり取りも上の空状態で、早々に帰りたいと願っていた所、何故かその青年、久我清一（くがせいいち）とマッチングしてしまう。
連絡先を交換して別れその日は終わる。
次の日早紀は勤めている派遣元の倒産に加え、契約している賃貸からの立ち退きの連絡を受ける。不運続きで意気消沈している早紀のもとに清一から食事の誘いが届く。それから二人で飲みに行くのだが、飲みすぎた早紀はいつの間にか眠ってしまい――目が覚めた場所は知らない部屋だった。


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