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この連載作品は未完結のまま約2年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

スキルを自由に選べる世界で僕はあえてゴミスキルを取ります。だって、『勇者』や『聖女』なんてバカが取るものでしょ?

作者:秋田ノ介
皆は自由にスキルを選べるとしたら、何を選ぶだろうか?

僕の住む王国は『勇者』で溢れていた。

『勇者』は恵まれている。

類まれな身体能力? 違う!

王国からの多額の年給が支給されるのだ。

働かなくても生活できるほどの。

そしてもう一つ。

働いても美味しい『勇者』だ。高い報酬が約束されるスキル。

そんな中、一人の少年……アルヴィンがいた。

彼は王国でも随一の商会の息子として生まれ、将来を約束された。

あとは『商人』スキルさえ取れば……。

だが、アルヴィンは『商人』スキルを選ばなかった。

その理由は……彼が偶然見た夢だった。

夢の中の男もまた商人だった。

大きな財を成し、大陸中に店を構えた成功者。

そこで『商人』スキルでは完璧な商人にはなりえないことを理解した。

その日から僕は実家の商会で『夢の知識』を使って、大きな利益を上げていた。

たった、一年で大商会の全てを動かせるほどに出世していた。

『商人』スキルがなくても、商売は出来ることを証明した……つもりだった。

そして、スキル取得当日……。

アルヴィンはずっと気にかけていた。

夢の中の商人は生まれ変わった後の事を願った事を。

『家族がほしい』と。

根っからの商人であるアルヴィンは知識を対価に願いを叶えることにした。

彼が選んだスキルは『出会い』だった。

スキルこそが全ての世界で、その選択は地位を失うのに充分だった。

追放された彼だったが、何も悲観しなかった。

一生暮らせる分のお金はある。

だったら、一生を供にする女性を探す旅に専念できる……と。

だが、アルヴィンは気付いてしまった。

「僕、女の人と話せなないじゃないか‼」

正確には仕事上であれば、流暢に話せる。

それ以外の場面では緊張してしまって、言葉が続かないのだ。

アルヴィンは決意した。

「女の人と話すために仕事をしよう!」

そう決めた、アルヴィンは小さな商会を立ち上げる。

それが、後に『ギルドの父』と呼ばれる存在になるとは夢にも思っていなかった。

女の子と話すためだけに巨大な産業を興してしまった商人のお話。
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