表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪盗イタッチ大作戦!!  作者: ピラフドリア
79/208

第79話 『信四神会』

怪盗イタッチ大作戦!!




著者:ピラフドリア




第79話

『信四神会』




 インターホンが鳴る。




「はーい」




 イタチが玄関を開けると、そこには白衣を着たナメクジがいた。




「久しぶりだな。イタッチ」




「あんたは……スラッグさん!!」




 イタチの前に現れたナメクジ。その人物はイタッチの顔見知りだった。




「どうしてここに?」




「いやぁ、お前が元気にしてるか、気になってな」




「ここで立ち話だと寒いので、中へどうぞ」




 イタッチに案内されてナメクジは中に入る。中に入ると、コタツに潜ってパソコンを操作している子猫がいた。




「お、この子があの、イーギーの娘か!!」




 ナメクジはアンに近づくと、頭を撫でてこねくり回す。アンは嫌そうな顔をしつつも、大人しく撫でられる。




「あなたはスラッグさんですね……」




「おお、流石はイーギーの娘。俺のとも知っているか!」




「アンです。当然ですよ、スラッグさんは有名人なんですから」




「ほほぉ、アン君。なら私がどんな人物か言ってごらん?」




 スラッグは胸を張ってアンの前に立つ。アンはパソコンに目をやると、調べたことを読み始める。




「中国マフィアを追っていた中国中央警察の警視総監。四神の朱雀を逮捕するために、イタッチさんと共闘をしたんですよね」




「表に出てない情報も……。凄いな君は……」




「私ですからね!!」




 ドヤ顔をしているアン。イタッチは台所でお茶を淹れて来て、テーブルの上にお茶を置いた。




「スラッグさん、どうぞ座ってください」




「ああ、イタッチ。ありがとな」




 スラッグはお茶を受け取って、コタツの中に入る。

 イタッチは早速本題に入った。




「それでスラッグさん、あなたがわざわざここまで来るって、何があったんですか?」




 スラッグは肘をテーブルにつき、ヌルヌルした手を交差させる。




「信四神会って知ってるか?」




 その名前を聞き、イタッチとアンの表情は険しくなる。




「知っている顔だな」




「ああ、この前会ったしな……」




 前にウンランという四神の息子を名乗る人物に襲われたことがあった。

 アンの情報で彼らは信四神会と名乗り、勢力を拡大しつつあるという話だ。




「奴らは元四神の傘下を集めて、巨大な勢力となりつつある。かつて裏世界の支配者となっていた四神に追いつく勢いだ」




「それでスラッグさん。あんたは俺にそれを伝えてどうしろっていうんだ」




「あんたのところにいるんだろ。四神の後継者ダッチが……」




「…………」




 イタッチが答えずにいると、スラッグは話を続ける。




「もう既に歯車が外れかけている。その歯車を壊すと正すもできるのは、あの男だけだ!!」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ