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怪盗イタッチ大作戦!!  作者: ピラフドリア
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第58話 『頑張れ! フクロウ警部』

怪盗イタッチ大作戦!!




著者:ピラフドリア




第58話

『頑張れ! フクロウ警部』





「待て〜!! イタッチ!!」




 グライダーで飛び去るイタッチをフクロウ警部は走って追いかける。




「捕まえられるものなら、捕まえてみろ」




「待てー!!」




 風に乗るイタッチとの距離は徐々に離され、フクロウ警部は疲れて息を切らす。




「フクロウ警部、乗ってください」




 フクロウ警部が疲れて、息を整えているとパトカーに乗ったネコ刑事が到着する。

 フクロウ警部はパトカーに乗り込み、イタッチを追いかけ始める。




 サイレンの音が鳴り響き、街中に響く。




「しつこいな……。アン、頼めるか?」




 イタッチは無線でアンにあることを頼む。すると、アンは信号機を狂わせて、パトカーを停めようとする。




 交差点の角からトラックが飛び出してきて、パトカーはぶつかりそうになる。




「フクロウ警部ぅぅぅっ!?」




「避けろ!!」




 フクロウ警部が助手席からハンドルを操作して、どうにかトラックにぶつからずに避けた。




 イタッチは空を飛びながらまだ追ってくる、フクロウ警部を確認する。




「これくらい余裕か……」




 すると、今度は無線からダッチの声が聞こえてきた。




「なら、ここは俺に任せろ!!」




 イタッチが前方を見ると、道路の進行方向にダッチが刀を持って立っていた。




「よし、ダッチやっちまえ!」




 イタッチとダッチはすれ違い、ダッチに任せる。向かってくるパトカーをダッチは居合の体制で待つ。




「警部!! 前にダッチが!?」




「まさか、ダッチ、あいつ!?」




 ダッチはパトカーとすれ違う瞬間に、抜刀してパトカーを真っ二つに切断した。




 パトカーは運転席と助手席の間で切断されて、フクロウ警部とネコ刑事は左右に離れていく。

 最終的には切断されたパトカーは動かなくなり、左右の道路で動かなくなった。




「フクロウ警部、イタッチが逃げていきます!!」




「逃してたまるか!!」




 フクロウ警部は近くに停められていた自転車を借りて、イタッチを追い始める。




 自転車を全力で漕いでイタッチを追いかける。




「まだ諦めないのか!!」




「今日こそ、逮捕だー!!」




 人力でパトカーでも追いつけなかったイタッチに少しずつ近づいていく。

 あと少し、あと少しでイタッチに追いつく。




「逮捕するーー!!」




 イタッチは川を飛んで超えていく。




「川っ!?」




 フクロウ警部は止まることができず、塀を飛び越えて川の上を舞う。

 飛んだ勢いで空にいるイタッチに届きそうになったが、届くことはなく落下して川に落ちた。




「風邪ひくなよー」




 イタッチは最後にそう言い残して空へと消える。




「またかー!! 逃げられたー!」




 川に浮かび、フクロウ警部は悔しそうに叫んだ。








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