第45話 『イタズラ大魔王』
怪盗イタッチ大作戦!!
著者:ピラフドリア
第45話
『イタズラ大魔王』
イタッチとダッチはお宝を盗むために、あるお城へやってきていた。
そこはイタズラ大魔王が住むと言われる大豪邸。
イタッチは送られてきた手紙を広げる。
「『俺様のイタズラを突破して、お宝を盗んでみろ』……か。なかなか面白いことやってくれるじゃないか」
イタズラ大魔王から送られてきた挑戦状。イタッチとダッチは正面から戦いに挑む。
城に入るため、木造の吊り橋を渡る。丁度橋の真ん中までたどり着いたとき、突然橋が揺れ出した。
橋の角度が上がっていき、橋がしまわれる。
「このままだと落ちる。急げ」
イタッチはダッチを連れて急いで橋を渡る。
落ちれば城を囲む池に落ちてしまう。
イタッチが先にたどり着くが、ダッチは残り一歩が間に合わず落ちそうになる。イタッチは手を伸ばしてダッチを救った。
「危なかったな……」
ダッチを引き上げて城に侵入する。城の中は綺麗に掃除されており、埃一つ見当たらない。
ロビーの中央に立つと、二人をスポットライトが照らした。そしてマイクでイタズラ大魔王が喋りかけてきた。
「よく来たな。怪盗イタッチ」
「イタズラ大魔王。お宝はどこだ!」
「俺のいる最上階になる。だが、ここまで辿り着けるかな!」
ロビーを囲む扉が開くと、至る所からイタッチとダッチのそっくりさんが大量に出てきて、ロビーは二人でいっぱいになる。
「本物を見つけ出し、その部屋から出てみるが良い!」
人混みに揉まれて、二人は最初にいた場所から移動してしまい、お互いにどこにいるのか分からなくてなってしまう。
「俺がイタッチだ」
「いや、俺だ!」
「俺がダッチだ」
「どっちがダッチだ?」
ごちゃごちゃしてしまい、頭の痛くなってきたダッチは刀を抜いて横に向けた。
しかし、一人のダッチがその行動を取ったのではなく、みんな一斉に同じ動きをする。
「待てダッチ!」
それを見ていたイタッチが必死に止める。イタッチも一斉に動く。
「なぜだ」
「これだけの人数が音で攻撃すれば、城が壊れる。ここは本物を探すことに専念するんだ」
「だが、どうやって」
ダッチの疑問に答えるようにイタッチは折り紙を折る。
そして完成させたのは、爆弾。
イタッチはそれを城の入り口の池に向かって投げる。それを真似して偽物達も一斉に爆弾を投げた。
すると、水に触れる前に折り紙の爆弾は爆発して、池に波を起こす。そして波になった水がお城の中に入り込んできた。
イタッチとダッチは波に飲まれる。しかし、しばらくして波が引くと残っていたのは二人だけだった。
「俺の折り紙似たようなもので作った贋物ってことだな。水を浴びたら溶けて消えた」
偽物がいなくなり、二人は合流する。
「偽物はいなくなったが、お前びちょびちょだぞ」
「乾くまで折り紙は使えないか。ま、先に進もうぜ」




