第3話 『洞窟のお宝』
怪盗イタッチ大作戦！！
著者:ピラフドリア
第3話
『洞窟のお宝』
俺の名前はイタッチ。世界一の大泥棒だ。
今回狙うお宝はサンチ洞窟にあると言われる宝石。サンチブルー。
イタチの怪盗はそのお宝を手に入れるために、木造のボートで海を渡っていた。
海は快晴であり、雲一つない天候。
イタッチは順調にサンチ洞窟のある孤島。サンジュ島にたどり着いた。
イタッチは適当なところに船をつける。
この島には小さな集落はあるが、港があるわけではない。岩場に止めておけば、そうそう船が見つかることもないだろう。
島に侵入したイタッチは早速洞窟へ向かう。
洞窟は海岸沿いにある。海の水も流れ込んでいるが、洞窟の近くの海流は荒くてボートで近づくのは難しい。
イタッチは陸から洞窟に潜入する。中は狭いが通ることが不可能なわけではない。
海に落ちないように、慎重に進む。
しばらく進むと、そこは廃坑のようでトロッコがレールの上に放置されている。
洞窟の中にある川沿いに洞窟を進んでいく。
しばらく進むと、木造の壁が行手を塞いでいる。
「この程度でこのイタッチを止められると」
イタッチはマントを動かす。そして折り紙を手にした。
折り紙を折ると、チューリップの形にする。
それを木造の壁に貼り付けた。
そして少し離れてから、
「3、2、1」
と数える。そして数え終えると、折り紙は爆発した。
イタッチは折り紙を爆弾にしたのだ。
イタッチの持っている折り紙は特殊な折り紙であり、折り紙を折って形を作ることで能力を得ることができる。
木造の壁には穴が空いて、イタッチはそこから洞窟の奥へと進んでいく。
奥に進むと、そこには巨大な石像が置かれている。
まるで大仏のように巨大な石像はお宝を守るように設置されており、その奥には隠し扉があった。
「ふ〜ん、ここか……」
イタッチは隠し扉を開けて、中に入る。そこには宝箱があり、それを開くと中には緑色の宝石が入っていた。
「これが……サンチブルーか！！」
イタッチは無事にお宝を手に入れた。
お宝をしたい、洞窟から脱出しようと元来た道を戻ろうとする。
しかし、扉が開かない。
「どうなってるんだ……」
イタッチは折り紙で爆弾を作り、扉を爆破するがびくともしない。
「閉じ込められたのか……」
しかし、これがこの洞窟の仕掛けであろう。侵入者を捕らえて閉じ込める。
だが、イタッチにはまだ作戦がある。
イタッチは折り紙を折ると、ドリルを作った。
「これで穴を掘る！！」
イタッチは無事に洞窟から脱出できたのであった。
