表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪盗イタッチ大作戦!!  作者: ピラフドリア
143/208

第143話 『強いのは?』

怪盗イタッチ大作戦!!




著者:ピラフドリア




第143話

『強いのは?』




「俺はCOLORSのリドルグだぁ、ルーパちゃんを解放してもらおぉうかぁ?」




 リドルグと名乗るマンドリル。そしてンコイと名乗るインコが現れる。彼らはCOLORSのメンバーだと言い、ルーパの仲間のようだ。




 ダッチは新たに現れたCOLORSの二人を睨みつける。




「そのお猿さんが来れば、俺達に勝てるって?」




「当然であーる。俺の計算は完璧である。君達の戦績は全て警視庁でデータ化されていた。それを元にすれば、君達の戦闘能力は測定できる!!」




 ンコイは口を開くと、中から筒を取り出す。そして筒を開いて丸められた紙を取り出した。その紙を広げてイタッチ達に見せる。




「四神の白虎、パンテール、月光、ブラック、ボム、トンボ巡査、VIPER。面白い戦績であーる。だが、俺とリドルグがいれば、問題であーる」




 くちばしをパクパクさせて余裕だと言うンコイ。そんなンコイの言葉にダッチは苛立ち、身体を前のめりにした。




「上等だァ? やってやるよ!! こんやろぉ!!」




 喧嘩腰のダッチが今にも襲いかかりそうになるが、そんなダッチの方をイタッチが掴んで止める。




「焦るな。奴ら結構な実力者だ」




 イタッチが肩を掴むと、ダッチは止まる。そしてイタッチの発言に首を傾けた。




「そうなのか?」




「ああ、俺達はいつでも攻撃できるんだ。なのに武器も構えずにあの余裕……。呼吸ひとつ乱れてない」




 説明を聞き、リドルグ達を見てダッチは納得したようで、昂る気持ちを抑えるために深呼吸をする。

 イタッチ達の姿を見て、リドルグは拍手する。




「素晴らしい、素晴らしいなぁ。イタッチ……。君こそ、冷静さを失っていないではないか。君が泥棒でなければ、俺達の組織に入ってもらいたいくらいだよ」




「それは断るね。何をしてるか分からない謎組織なんかに入るのはよ」




「それは酷いなぁ。秘密組織なんだ。そう簡単には実態を知られるわけにはいかんよぉ。しかし、我々は正義の部隊だ。COLORSは人間社会の秩序を守る。そのためにはなんだってする。泥も被るし、他者も裏切る。それでこそ、我々だ」




 そこまで話を終えると、リドルグは右手を左手で握り、コキコキと音を鳴らす。




「さぁってぇ、イタッチ、ダッチ。あんた達は俺達の正義からはかけ離れちまった。そろそろ退場してもらおうかぁ」




 リドルグがそう言うと、ンコイも口から筒を吐き出して、筒の中からスティック状の武器を取り出した。




「ルーパを取り戻しぃ、お前達を始末する!!」









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ