表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪盗イタッチ大作戦!!  作者: ピラフドリア
122/208

第122話 『空中要塞イカデ』

怪盗イタッチ大作戦!!




著者:ピラフドリア




第122話

『空中要塞イカデ』





 空中要塞イカデ。そこに向けてイタッチとダッチは小型のプロペラ機を飛ばしていた。




「今日に限ってなんでプロペラ期なんだ?」




「お前が呼びつけるからだろ。四神の幹部会で忙しいって言ったのによ」




 ダッチを呼び戻し、空を飛べる乗り物を要求したら、なぜかプロペラ機に乗ってきた。




「あんな大要塞に攻め込むなら、こんなプロペラ機じゃなくて、四神の所有するジェット機と軍隊を連れてきたんだが…………」




「俺とお前、そしてアンがいれば十分だよ。それにアイツはまだどこの国も気づいてない、下手に軍隊を動かせば、国家問題になるぞ」




 この空中要塞イカデを発見できたのは、アンのおかげだ。東京に侵略してくるという情報を元に、衛星をハッキングして地上からそれらしいものを探した。




 そうしたところ、迷彩機能により見えないようになっていたが、気候に変動が起きている場所を発見した。

 それがこの空中要塞イカデだ。




「しかし、このプロペラ機でどうやって侵入するんだ?」




 ダッチはプロペラ機を操縦しながら、イタッチに訊ねる。




「もう時期向こうから口を開けるさ……」




 そんなイタッチの言葉通り、プロペラ機が要塞に近づくと、要塞に異変が起こる。

 イタッチ達の存在に気づいたのか、慌ただしくなり、要塞につけられた壁面に砲台が一斉に現れた。その砲台の隙間にはほんの少しの穴があり、小型のプロペラ機ならば入れそうな隙間だ。




「まさか……」




「ああ、そのまさかだ。突っ込むぜ、ダッチ」




 ビーム光線が飛び交う中、プロペラ機は攻撃を掻い潜り、要塞へと進行する。何度も撃ち落とされそうになり、それでも先へと進む。




「もうすぐだ。踏ん張れ!!」




 そして最後のビームがプロペラ機の羽に掠ったが、どうにか懐に潜り込むことに成功し、砲台の隙間から要塞に侵入することに成功した。




 プロペラ機を着陸させて、イタッチとダッチは要塞に着地する。内部は広い通路が何本も入り組んだ基地。

 到着したイタッチは、まず砲台の近くにあったデバイスに近づき、アンから渡された装置を画面につける。




「なんだそれ?」




「アンの作った未来の兵器ような接続デバイスだ。未来のシステムは現代のシステムと連携してないからな。アンが侵入するためには、一度直接システムと接続させて、現代のシステムと連携させる必要がある」




「じゃあ、これであのガキだけで空中要塞を墜落させられるんじゃないか?」




 デバイスが接続され、ダッチはそんなことを言うが、それに反論するようにアンが無線から話しかけてきた。




「そんなすぐには無理ですよ。相手は未来の兵器ですよ。接続するのに時間がかかります。接続を完了してから墜落させても、その時には日本領土内。海で墜落させるのとは違い、被害が出ます」




「じゃあ、俺とイタッチの二人で、止めるしかないのか」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ