表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
怪盗イタッチ大作戦!!  作者: ピラフドリア
120/208

第120話 『クレスを救え』

怪盗イタッチ大作戦!!




著者:ピラフドリア




第120話

『クレスを救え』





 クレスが透明になっていたタコに捕まり、イタッチはレオーネを捕らえた状態で動きを止める。




「おっと、動くなよ……。怪盗、お前の実力は未来の図書館で研究済みだ。なかなかの実力者のようだが、人質を取られちゃ、動けないだろう」




 不気味な笑顔を浮かべるタコ。クレスは必死に暴れるが、触手が絡みついて、抜け出すことができない。




「助けて!! イタッチさん!!」




「待ってろ、今行く!!」




 イタッチはクレスの元に駆け寄ろうとするが、倒れたレオーネがイタッチの足を掴んで阻止する。




「行かせるか、怪盗……」




「良くやった、レオーネ!!」




 レオーネの抵抗にタコは賞賛の言葉を与えると、指先で頭上をなぞり、クレスが現れた時にあった穴を開いた。




「怪盗……。また会うことになれば、その時は我々が世界を征服する時だ。楽しみに待っているんだな!!」




 タコはクレスを連れて穴の中に入り、姿を消した。

 レオーネは二人を見送ると、イタッチの足を離して解放した。




「……ふふふ、怪盗……。これで俺達の夢が達成される……」




「何が目的なんだ」




「俺達は世界を作り変える。そのためにこの時代に来たんだ。そしてクレスを使い、歴史の改変を行う」




「何を変えるつもりだ」




「世界を混乱に陥れる。そのための未来の兵器を世に解き放つのさ。まず手始めに兵器が攻め込むのは、日本の東京。そしてそこから世界を侵略するのだ」




 レオーネは寝っ転がった状態で、口を地面に向ける。




「俺の役目はここまでだ。このままここ一帯を巻き込み爆発する。時空の修正で俺のやったことはなくなるが、一瞬でもお前を倒せるならそれで満足だ!!」




「なにっ!?」




 レオーネは地面にビームを放ち、爆発を起こす。その影響でレオーネ達を中心に、半径1メートル以上の距離が爆発に巻き込まれる。




 大爆発の余波は周囲の建物を粉々に破壊し、あたり一面を砂と変えてしまった。その爆発をまともに喰らえば、イタッチの身体でさえ、無事で済むはずはなく……。






 残された無線から、アンの呼びかけが響く。




「…………イタッチさん、イタッチさん!! 無事なんですか!? イタッチさん、返事してください!! イタッチさん!!!!」




 ビル街の中で円形の砂漠が出来上がる。そこに残っているものは何一つなく。ただ一面を覆う砂景色が映る。








 時空のホールを通り、クレスはタコと共にある施設を歩かされていた。




「クレス、お前が我々にとってどれだけ重要な存在か。自分で気づいているのか?」




 二人の足音が施設内に響き渡る。自動で開閉される扉が開き、その先には……。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ