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怪盗イタッチ大作戦!!  作者: ピラフドリア
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第111話 『危険な洞窟』

怪盗イタッチ大作戦!!




著者:ピラフドリア




第111話

『危険な洞窟』





「見つけた。これがお宝のラブストーンだな」




 洞窟の最深部。そこでイタッチはお宝を手に取る。

 ハートマークの宝石。それを手に入れて、折り紙で作った風呂敷にしまう。




「外でダッチとアンが待ってるしな。さっさと戻るか」




 お宝を手に入れたイタッチが、洞窟から出るために出口を目指そうとした時。




「待て。そこのイタチ」




 背後から女性の声が聞こえてきた。イタッチは振り返り、その声の正体を確認すると、そこにいたのはモグラだった。

 モグラの手には槍が握られており、鋭い眼差しでイタッチを睨みつける。




「なんだ?」




「そのお宝を置いていけ。そうすれば、我は手を出さない」




「持っていくなら?」




「ここで始末するだけだ!!」




 モグラは槍を構えていつでもイタッチの攻撃できる姿勢になる。




「それは物騒だな。だが、お宝はもらっていくぜ」




「なら、容赦はしない!!」




 モグラは槍でイタッチを突き刺そうとする。しかし、モグラが槍を突き出すスピードよりも早く、イタッチは足を動かしてモグラの攻撃を躱した。




「なに!?」




 イタッチのスピードに驚きの声を上げるモグラ。しかし、すぐに冷静さを取り戻すと、槍を構え直した。




「なかなかやるみたいだな。イタチ」




 モグラは槍を縦に持って高く掲げる。すると、槍が光を放ち、電気を帯びた。




「珍しい槍だな」




「我はこの洞窟の守護者だ。イタチ、次は避けられんぞ」




 電気を帯びた槍で、モグラはイタッチに攻撃を仕掛ける。電気を帯びただけでなく、モグラのスピードも上がっているようで、イタッチの頬を掠る。




「やるな」




「このまま避け続けるのは不可能だぞ!! お宝を置いていけ!!」




 モグラは槍で連続攻撃を仕掛ける。このまま避け続けるのは無理だと判断したイタッチは、折り紙を折ると、




「嫌だね。お宝はもらっていく」




 折り紙で電池を作った。その電池を槍に向かって投げつける。電池が槍にぶつかると、槍を覆っていた電気を電池が吸収して、元の槍に戻ってしまった。




「なんだと!!」




 驚くモグラ。今度は冷静を取り戻す前に、イタッチは折り紙で剣を作ると、モグラを剣で切り倒した。




「ぐっ!?」




「大丈夫だ。手加減はした」




 モグラは倒れて、イタッチは洞窟の出口に向かう。




「お、お宝は我が……」




「残念だが、俺がもらっていくぜ。大切にしてやるから安心しな」




 イタッチはモグラをそのままにして洞窟を出た。

 洞窟の外では車が止まっており、ダッチとアンが待っていた。




「遅かったな。何かあったか?」




「ちょっとな。まぁ、問題はなくお宝は手に入れてきたぜ」








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