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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ブラック・ルシファー

作者: 絵宮流科

この世界には沢山の種族が生存している。

人間、妖精、ドワーフ、エルフ、マーメイド、ゴブリンやオーガ、天使や悪魔などが平和に暮らす世界。

その中で、天使が一人いた。名はルシファー。金色のロングヘアーで紫の瞳をした高身長の天使。白のローブを着た見目麗しい女性。同性だろうと異性だろうと魅了されてしまう程の美人。ルシファーは基本無口であまり他人と接しない暗い印象を持っていたが、仕事は誰よりもこなす彼女は天使の中でも女神に仕える程の強さを持っている最高位天使の一人である。最高位天使は、ガブリエルをはじめに、サリエル、ウリエル、ラミエル、ミカエル、ルシファーと続く12人の天使たちである。そんなルシファーは天使たちに慕われていた。憧れの存在だと、自分もいつか彼女の隣に立ちたいと。皆から尊敬されていた。だが、そんなことを思う者はもう居なかった。

天使が仕える存在、女神。その女神は、ある日殺されていた。神殺しにあった。天使たちのいる天界では大問題になり、誰が神殺しをしたのか話という話題でいっぱいだった。その中で神殺しを目撃した天使がいた。神を殺した者は金色の髪をしていたという。金色の髪で思い浮かぶ天使は一人しかいなかった。ルシファーである。数日後、天界での裁判でルシファーは神殺しの濡れ衣を着せられ、魔界に落とされることになった。親友のウリエルが必至に弁護した。だが、その思いは誰にも届かなかった

。裁判が終わって三日後、魔界に落とされたルシファーはウリエルに手紙を残したことを思い出した。。天使が嫌いになってもウリエルは違った。天使たちが自分を神殺しをした者と思われている中、唯一自分がそんなことをするはずがないと信じてくれた親友だった。ウリエルともう一度会いたい、私からウリエルを引き離した天使たちが憎い。憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎憎。

憎い。ルシファーの中にはウリエルを思う気持ちと憎悪しかなかった。そこでルシファーは思った。神殺しをした濡れ衣を着せられたのなら、本当に神殺しをしたらいいと。そう思ったルシファーが女神や天使に対抗できる者のもとに行った。悪魔と魔物を統べる者、魔王のもとに。

魔王になって天界を落とす。嫉妬と憎悪が入り混じった真っ黒な心をしたルシファーは魔王を殺した。魔界は力こそ全て。上に立つなら力で証明するのがルールの魔界にルシファーは魔王以上の力を発揮していた。新しく魔王になったルシファーに悪魔や魔物たちは魔王誕生にドラを鳴らすような雄たけびを上げた。後にルシファーは天界に対抗するために軍を作り力をつけた。そして、その時が来た。

天界と魔界の争いではおよそ5000万という数の犠牲が出た。戦いの末、女神は全員が命を落とし最高位天使は僅かに生き残った。だが、ルシファーは致命傷を負った。ウリエルの剣が胸に突き刺さったのにも関わらずルシファーは笑顔だった。もう一度ウリエルに会えたのだから。後悔はなかった。魔界に戻ったルシファーは魔王だけが入ることを許された開かずの間に入り眠りについた。魔王が目覚める時は誰もわからないという。もし魔王が目覚めたなら、その日世界は渾沌に満ちるだろう。

月日が流れて4000年、開かずの間があいたという。

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