台山原発の考察11
2.冷却装置
2つ目の問題ですがコレは冷却装置になります
で
本題に入る前に少しデブリキャッチャーの話をしておきましょう
前のエッセイでも書きましたが
デブリキャッチャーは原子炉格納容器内の圧力制御プールの一部に設けられたエリアで
核燃料がメルトダウンした際に核デブリを保管する為のエリアの事です
このデブリキャッチャーには2つの役目があり
1つ目は原子炉の継続的利用
2つ目はメルトスルー時のデブリ確保です
そしてメルトキャッチャーの主体は原子炉の継続的利用に有ります
では、原子炉の継続的利用にメルトキャッチャーがどの様に関係してくるのでしょうか?
前回のエッセイでも書いた通り
メルトダウンの定義は以外に広く
極論、ペレットが圧力容器内に散乱しただけでもメルトダウンに分類される場合もあります
まぁ、それはそれで十分重大事故なんですが
この段階で原子炉を緊急停止した場合、ペレットの崩壊熱による圧力容器へのダメージが十分少なく、十分な検査とメンテ後に原子炉を再稼働させる事が出来る場合があるのです
原子力発電所の建設には莫大な費用が掛かっているので
当然、再稼働出来るモノならしたいワケですが
ここで問題になるのがメルトダウンで発生した核デブリです
この核デブリは崩壊熱により常に冷却しなければならない上に、それ自体が高度の放射性物質なので、圧力容器から取り出せたとしてもその処理が難しい上、核デブリの処理が出来ない事には原子炉の再稼働も出来ない訳です
そこで出て来るのがデブリキャッチャーです
メルトダウンで発生した核デブリをデブリキャッチャーで保管する事で
原子炉冷却用のシステムを使って核デブリを冷却しながら原子炉格納容器内に保管する
コレにより核デブリの問題を処理して原子炉を再稼働させる事が出来る様になるのです
もう一つは
メルトスルー時の核デブリの受け皿としての役割です
メルトスルーした段階で圧力容器に穴が開いているので、そこから核デブリが外に飛び出る訳ですが
核デブリは非常に重いので通常は下に落ちます
そして圧力容器の下には圧力制御プールとデブリキャッチャーがあるので、ここで核デブリを受け止めて冷却し被害の進行を防ぐ訳です
この際、プールとデブリキャッチャーの冷却に使われる原子炉冷却システムは4系統の完全に独立したシステムで、外部電源が喪失してもディーゼル発電機を使って72000時間に渡って稼働出来、4系統のうちの1系統でも生きていれば冷却状態を維持する事が可能な極めて信頼性の高いシステムである事は既に前のエッセイでも書きました
が…
この
どう見ても完璧としか思えないシステムが
"中国では"
機能しない可能性が高いんだよなぁ…




