台山原発の考察9
結論から言うと
台山原発は現状
燃料集合体のうち
少なくとも1ユニットが制御不能になっている
と思われます
燃料集合体というのは核分裂を効率的に制御する為に燃料棒を束ねたユニットの事で
通常
燃料集合体1〜4ユニットと制御棒1ユニットがセットになっています
1ユニットの燃料集合体に何本の燃料棒がセットされているかは炉によってまちまちですが
EPRでは約260本が1セットみたいですね
また
EPRの場合は燃料集合体1ユニットと制御棒1ユニット(25本)がセットで運用されている様です
この燃料集合体が制御不能になっていると判断した理由は色々とあるのですが
公表された情報から
台山原発のベントは去年から既に行われていて
最初のベント以降も何度かベントが行われており、その間一度も原発を停止する事なく半年以上も運転を続けています
コレは微細な亀裂であるピンホールが大きな亀裂に発展するには十分な時間であり
この亀裂によって燃料棒が変形する可能性は極めて高いと思われます
おそらく
初期のガス漏れの時点で出力を維持する為に
制御棒の挿入をせずに運転を続けた結果
燃料棒が変形して制御棒が挿入出来なくなり
制御不能になったのだと思います
その後
他のユニットで調整しながら騙し騙し運用しているうちに
当該ユニットの他の燃料棒にも亀裂が発生し、希ガスの量が増加したと思われます
この推測が当たっていた場合
EPRの構造上、このまま運転を続けた場合には
燃料集合体1ユニットがまるまる破損する可能性が高く
結構大規模なメルトダウンが発生する可能性があります
ところでフラマトムがアメリカに提出した資料には
圧力容器内部の放射線量がフランス基準の2倍以上との報告もありますので
場合によっては既に燃料棒のうちの何本かが破損して
ペレットが圧力容器中にばら撒かれているのかもしれません
中国公式報道では燃料棒が5本しか破損していないから無問題と言っていましたが
問題は本数よりも破損の程度であり、ピンホール以上の破損が発生している場合
既にこのエッセイで述べた様な問題が連鎖的に発生する可能性は高いと思われます
ーーー
と
言うわけで
ここまでが"前振り"
です
いや長かった
次回からは
台山原発で重大事故が発生した場合の被害想定と
台山原発が潜在的に抱える"致命的問題点"
を考察して行きましょう




