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防衛空母いずも  作者: へべれけ
それからとこれから
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台山原発の考察6

まだ前置きです

さて

コレで基本的な知識は大雑把ですが一通り説明出来ました


ですが

本題に入る前に台山原発の現状に付いて確認しておきましょう



5.燃料棒と台山原発の現状


前のエッセイで燃料棒について少し触れましたが

その中で被覆管の中にはペレットと加圧された不活性ガスが封入されていると書きました

実はコレが台山原発の現状を理解する上で非常に重要な事なのです


加圧された不活性ガスが封入されている

コレが意味する所は


燃料棒とは




"密閉された容器"




であることを意味します


そう

燃料棒は"密閉"されているのです





ーーー






核分裂反応は"燃料棒内部"のペレット中で起こります

ですので当然"核分裂生成物質は燃料棒の中で発生する"のです


そして燃料棒は密閉されている



つまり

原子炉に於いて通常の場合



"核分裂生成物質が燃料棒の外部に存在する事は無い"



のです




もし

原子炉に於いて"核分裂生成物質が燃料棒の外部に存在する状態"があるとするなら


それは



燃料棒の"気密が破れている"状態



という事になります


台山原発の話が出た時に

真っ先にコーティングに穴が空いたとかいう話が出たのはこの為です





ーーー





通常、炉心には幾つものセンサーが装着されており

炉心の状態をモニターしています

しかしそれは、炉心や冷却水の温度や圧力をモニターしているのであり、直接的に燃料棒の一本一本をモニターしている訳ではありません


コレは炉心内部が極めて過酷な環境である上に

対象となる燃料棒の数が多く、直接的な観測が難しい為です


私のリサーチしている資料は十数年前から数十年前のものが多いので、もしかすると既に各燃料棒をモニター出来るセンサーがあるのかも知れませんが私は見つけられませんでした




ただ

現状での原子炉の運用もそう違いはない筈ですので、ここからの説明は十数年前の資料を元にして行います






ーーー





先ず最初に言っておきますが

原子炉の冷却水の中に放射性の希ガスが検知されたとしても、よほどの事態でも無い限り原子炉を緊急停止する事はありません

コレは通常原子炉が発電を行っている為で

いきなり緊急停止をしてしまうと、その送電先が停電してしまうからです


又、前のエッセイでも書いた様に原子炉は一度停止させるとしばらくは再稼働が出来ない状態になってしまうので、その間の電力供給の準備や燃料棒の交換、検査などを含めた再稼働迄のスケジュール調整が必要になるのです


この為、通常は問題箇所の部分のみを停止させ関係部署との調整やバックアップの準備が完了するまで原子炉を稼働させますが

この際に炉心内部の圧力を低下させる為に

冷却水中の放射性希ガスを外部に排出する事があります



では、直接モニター出来ない原子炉内部でどの様に問題箇所を特定するかと言うと

制御棒をユニットごとに抜き差しして問題箇所の特定を行います


制御棒を挿入すると核分裂反応が抑制されるので、燃料棒内部の圧力が低下して冷却水中に漏れる希ガスの量が減るのです

コレを利用して穴の開いた燃料棒のある箇所を探し出し、その部分に制御棒を挿入して応急処置を行うのです

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