台山原発の考察5
さて
5重の壁に付いて理解出来た所で
次に、台山原発(EPR:欧州加圧水型原子炉)と比較してみましょう
ーーー
台山原発を5重の壁という点で見た場合
その構成はと言うと実はあまり違いはありません
先ず
1.ペレット
2.燃料被覆管
3.圧力容器
までは前のエッセイでの説明と同じです
では
4.原子炉格納容器
5.原子炉建屋
はどうかと言うと
基本的な構成は同じですが少し異なるのです
もう少し詳しく説明しましょう
よくEPRには原子炉格納容器が無いという話を聞きますが、コレは謝りであり
原子炉建屋が二重構造になっていて
その内側の建屋が原子炉格納容器となっているのです
コレを読まれた人の中には
そんな装備で大丈夫か?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが
プレストレスコンクリート製圧力容器は日本国内の原子炉でも採用された実績があります
プレストレスコンクリートとは鉄筋コンクリートの壁中に高強度の緊張材を網目状に配置して締めつけ
コンクリートに内圧に拮抗する圧力をあらかじめ掛けておく事で鉄筋コンクリートを強化する手法の事で
内圧の掛かるコンクリート製の圧力容器等に使用されます
EPRでは内側の建屋は厚さ2.6mのプレストレスコンクリート製で、その内部には圧力制御プールを兼ねた燃料取り替え用水タンクが設けられています
更にこのプールには4機の完全に独立した内循環式の非常用給水システムが設置されており
プール内の水は緊急時の炉内冷却用に使用出来る他、プールの一部に設置されたデブリ貯留エリアに供給されデブリキャッチャーとしても機能する様になっています
この給水システムは外部からの電源無しでもシステム内に設置されたディーゼル発電機により
稼働し最大で72000時間冷却が可能です
一方で建屋の外側も2.6mの鉄筋コンクリート製でその強度はエアバスが突っ込んで来ても大丈夫と言われています
また
外壁と内壁の間には放射性物質を濾過する特殊なフィルターを装備したエリアが設けられていて
内壁からの漏洩に対して対策しています
と、まぁ
一見すると完璧に見えるEPRなんですが
実は結構大きな穴があるんですよねこれが




