台山原発の考察4
前回
ゼノン毒効果について説明しましたが要点は3
つです
1.原子炉の制御は難しい
2.原子炉は一度停止させると再稼働まで時間がかかる
3.原子炉の出力を変更すると出力が脈動する
このうち1と3は纏めても構わないんですが
後の説明で使うので敢えて分けました
4.5重の壁
次に説明するのは5重の壁に付いてです
原子力発電は非常に高効率の発電システムである一方で、原子炉の燃料である放射性物質は非常に有害な物質です
ですので、原子力発電に於いては放射性物質を確実に管理し、発電所周辺の環境や人間に影響を与えることがない様に多重の防護措置がとられています
そのうちの一つが5重の壁と呼ばれるものであり、放射性物質の漏洩を防ぐ為の物理的防壁です
5重の壁は、以下の5つの要素から成っています
1.ペレット
核燃料に様々な添加物を付与した上で焼結させた物で、核燃料の飛散と核分裂生成物質の拡散を抑制します
2.燃料被覆管
核燃料を含む放射性物質を外部に漏らさない様に封じ込める為の容器です
コーティングと呼ばれる事もあります
コーティングと言うと薄い皮膜の様な物を想像しますが、被覆管は厚さ約0.7mmのチューブ状の容器で、中にペレットと加圧した非活性ガスを充填したものが燃料棒です
3.圧力容器
炉心を格納する容器でボイラーの様な役割を果たします
圧力容器内に冷却剤や中性子減速剤(通常は水)を送り込み
炉心で加熱し、そこで発生した熱水や蒸気を利用してタービン等を駆動します
4.原子炉格納容器
原子炉及び一次冷却系の設備を全て格納する大型の容器です
内部にはこの他に圧力制御室又は圧力制御プールと呼ばれる設備があり
緊急時には外部に続く蒸気(熱水)配管を閉鎖して格納容器内での循環冷却により放射性物質の拡散を抑制します
5.原子炉建屋
原子力発電所ではその建屋自体も防壁の一部として機能しています
ただし、建屋自体には機密性はあまり考慮されてはおらず
厚いコンクリートの壁による放射線遮蔽効果がメインの様です




