台山原発の考察2
2.ゼノン毒効果とキセノンオーバーライド
ゼノン毒効果とキセノンオーバーライド
この2つの現象は同じもので
単に呼び方が違うだけです
ゼノンとはキセノンの別の呼び方で
ウイルスとヴィールスみたいな感じです
毒効果に関しては日本語訳をする際の誤訳に近いもので
正確には"ゼノン中毒症状"
又は"ゼノン中毒効果"
が正しいと思います
ただ
核反応妨害物質は核毒や中性子毒とも呼ばれているので
あながち間違いではありません
では
核反応妨害物質とは何なのか?というと
簡単に言えば
中性子を吸収しやすい物質
の事です
原子炉では中性子によって核分裂が起こるので
核燃料以外に中性子を吸収する物質が存在すると炉内の核分裂反応が阻害されてしまうのです
実際この核毒の効果によって
原子炉の出力調整が難しいモノとなっている他
稼働停止した原子炉が半日から1日ほどの間
再起動が出来なくなる事があり
コレらの現象を総じてゼノン毒効果やキセノンオーバーライドやヨウ素ピット現象と呼んでいるのです
核毒には様々な物質が存在しますが
コレらの現象にキセノンの名前が使用されているのは
キセノンが核毒の中でも特に中性子の吸収効果が高く
又
核分裂反応によって原子炉内で生成される為
原子炉の制御に重大で直接的な影響を与えるからです
それでは
このゼノン毒効果とはどの様なモノなのでしょうか?
ーーー
3.ゼノン毒効果とは?
前回のエッセイで核分裂反応によってキセノン133が生成されると書きましたが
キセノン133はゼノン毒効果にはあまり関係しません
コレは生成されるキセノン133の量が少ないのに加えて核分裂によって直接生成される為です
ですから今回の話の中心はテルル135になります
3-1.テルル135の生成物質
テルル135は核分裂反応生成物質の中でも比較的生成量の多い物質です
そして、テルル135は放射性物質なので一定の時間が経過するとベータ線を放出して別の元素に壊変します
そして
この壊変により生じた物質も放射性物質であった場合
同様に壊変して行きます
コレを纏めると以下の様になります
なお()内は半減期です
テルル135(数十秒)
↓
ヨウ素135(約6.7h)
↓
キセノン135(約9.2h)
↓
セシウム135(230万年)
セシウム以降が書いていないのは
セシウム135も放射性物質であり
壊変してバリウム135になるはずですが
半減期が長過ぎて実質的に壊変や放射線による影響は殆ど無いと言える為です
で
ここで重要な事は、テルル135の壊変物質の中にキセノンが存在する事と
テルルとキセノンの"間"に半減期約7時間のヨウ素135が存在するという事なのです
それでは
この事が原子炉の運転にどの様な影響を与えているのかを見て行きましょう
誤記訂正
Xセシウム
○キセノン




