3-4海上の城
章の編成を変更しました
チャイニーズシンドロームが3章の途中に有りますが、なろうの仕様で節の章間移動や章内移動が出来ないそうなのでご勘弁下さい
一般的に空母の運用に於いては3隻でワンセットと言われている
つまり作戦運用、習熟訓練、整備補修である
しかし、これはあくまで本国から遠く離れて活動する事が前提であり、日本近海で行動するポケット艦隊には当て嵌まらない
無論、作戦運用の他に習熟訓練や補修整備は必須ではあるのだが、その割合はもう少し柔軟性があるはずである
例えば、ポケット艦隊を6艦隊調達出来たとすると上記の理論では実質2艦隊しか作戦運用出来ない事になる
しかし例えば、整備を1艦、訓練を2艦とすれば3艦隊を運用可能となる
更に訓練を初期と習熟とに分け、習熟訓練と哨戒を平行して行えば最大で4艦隊を運用可能となる
その運用内容が早期警戒を前提とした索敵であれば、これは十分運用可能な内容であるはずであり、実働が4艦隊も有れば本州の日本海側に限定するのであれば最低限の早期警戒線の確保は可能であると思われる
又、これにより形成される防衛線は当然の事ながら本土との距離を変更可能であり、状況に応じて最適な防衛線を形成する事が可能であり、本土とのデータリンクにより極めて広範囲に濃密な警戒網を形成できるはずであり、本土の装備を活用する事でその防衛力も極めて高いものとなる事が期待出来る
また、防衛線が複数の移動する点によって構成されている事は攻撃側がそれらの構成要素を攻略する事の難易度を上げる事になる
例えば、上記の様に複数の艦隊によって防衛線が形成されている場合、この警戒線を無力化しようすると同時に複数の攻撃目標に対しての作戦行動が必要となり極めてリスクが高くなる一方で、防衛側は分割され比較的小規模化された敵部隊に対応する事となりリスクヘッジとなるのだ
もちろん一部の艦隊に戦力を集中させる事も可能ではあるが、この場合警戒線に穴は出来るものの警戒線自体は存続している為に、他艦隊が相互補完をしながら警戒深度を下げる等の対応により応急処置ではあるが警戒線の維持は可能だろう
何方にせよこれらポケット艦隊の目的が早期警戒と索敵である以上、仮にこれら警戒艦隊を排除出来たとしてもその主戦力を排除した事にはならない
この事は攻撃側にとっては更に頭の痛い問題であり、抑止力として更に高い効果を見込めるだろう
因みにこれらポケット艦隊は、その規模では想像もつかない程の高い攻撃力を有している
これには、その艦載機である"F35B"が大きく関わっているのだが、その話は次の章で見ていこうと思う