3-3列島線防衛構想
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日本は海に囲まれた島国である
この事が防衛にとって有利である事は既に述べた
しかし、実際の場合は少し状況が異なる
コレは南北に細長い日本の地形が関係している
海上輸送の利点と欠点は既に述べた
通常戦力のみでの戦闘を想定する場合、日本側は中国艦船を沈める事を前提に行動すれば良い
しかし、ここで問題となるのが索敵である
特に日本の様に細長い国土が日本海と東シナ海に広く接している場合、その索敵範囲は膨大なモノとなり極めて効率が悪上に日本海は水上である為、基地施設の設置が困難である
一方、もし中国が朝鮮半島を支配下に置き日本海に迄進出した場合、直接本土への進行が可能となる
この為、日本としては本土からある程度の距離を置いた日本海側に早期警戒網と可能で有れば第一次防衛線を構築したいのだ
そして、其れを可能とするのが"いずも"の様な小型の空母を中心とするポケット艦隊なのである
中にはそんなモノよりも日本海側の小島を基地化した方が良いのではないかと考える者もいると思うが、それらの島は丁度良い場所に有るとは限らないし、移動が出来ないのでその索敵範囲外を侵攻されればそれまでである
また、何度も言っている様に南北に細長く日本海と東シナ海に接している日本は、その警戒範囲も想像以上に膨大であり、もし島を基地化するならば相当数の数が必要となるだろう
そこで出て来るのが"ポケット艦隊"による列島線巡回である
複数のポケット艦隊を日本列島に沿う様な形で巡回させるのだ
これにより日本海側に早期警戒網と防衛線を形成する事が出来る
しかもこの防衛線は移動する事が可能である
つまり防衛線の深度を任意に変更出来るのである
運用に於ける高い柔軟性と広い海域をカバー可能な汎用性を両立可能
これが複数のポケット艦隊のよる日本海巡回である