リデラ―触れた想い
【愛しています。】
そのノート《テガミ》 には、そう綴られていた。
俺は、そっとページを閉じた。
××××
つい先程その命を跳ねた少女から、頼まれた。
「私の部屋の机の棚の二段目にある、ノートを燃やしてほしいんです」
助命でも、この世に対する不満でもなく、静かに少女が言った。
その声が、あまりにも切なく聞こえて、思わずうなずいてしまった。
その少女は、「ごめんなさい、そして、ありがとう」と、言い残して、この世を去った。
唖然とする、民衆を余所に、手早く片付けをして、今ここにいる。
少女の部屋は、一番最後に回されたのか、荒らされてはいなかった。
片付けられた部屋の机の棚の二段目に、言われたものは、あった。
仕事柄、なにも調べず、ただ燃やすのは許されない。
そう思い開いたのが、一刻前
たくさんのノートと言う名の手紙が、キチッと置かれており、そこには、民についてや国について、そして、自分の婚約者だった少年について、がノートの隅から隅まで記るされていた。
カレンデュラ・リーン・エルラン第4公女
少女は、本当に罰せられる人間だったのか
しかし、民にとっては、罰せられるか否かはどうでも良かったのだろう。
カレンデュラ・リーン・エルランが、エルランの血を引いてるだけで、十分罰せられる存在なのだろう。
「……その婚約者が、今回の革命のリーダーなんて、笑えないけどな」
俺は、ポツリと呟き、ノート《テガミ》 に手を掛けた。