エイリアンとの遭遇の可能性があります。後編
インフルエンザにかかって遅くなりました。ごめんなさい
「おいおいーもうちょっと頑張ってくれると思ったんだけどなー」
守護霊さんは、こんな大ピンチの中笑いながらそう言いました。
「いやいや、そんなレベルじゃないですってこの人。僕には勝てませんー」
「? 誰と話している?」
彼は、こちらを警戒しつつ訊いてきます。
「おいおい、こんな話ができるとかまだまだ余裕じゃないか。もうちょっと健闘してくれよ。」
「当たり前でしょ、ちょっと転んだだけだって。」
使える右腕で、首に当てられているナイフを持つ手を払い、立ち上がりました。まだ僕は、死ねないので。
チッ 舌打ちをしながら彼も数歩後ろに引きました。
「まだ戦うというのか?自分でも言ったじゃあないか。レベルが違う と。」
「言いましたね。でも勝負ってそれだけじゃなくて運が一番大事なんですよ。」
僕は彼に近づきながら言いました。
「試してみますか?」
挑発的に目線を彼に当てます。
「面白い、やってみろ。」
そう言うと、彼から、僕に近づき連撃を繰り出します。
僕はそれを軽々と、すべて避けるのでした。決して遅くはなく、速いです。でも一度見てしまえば、決して避けられなくはないレベルのものです。
「なッ」
呆気をとられている彼に「今度はこっちの番です。」
と言いながら、渾身の右ストレートを腹にいれました。
すると、彼は膝から崩れ落ちれます。呼吸もおぼつかないような切れ切れしているようでした。
僕は、ちゃっちゃと彼からナイフを取り上げ、軽く衣服などからも探して奪いました。
「僕の勝ちでいいですか?って言っても喋れないですかね?」
「ガッ まっ だ だ 」
途切れ途切れですが、確かにそういいました。
「僕も、もうしんどいんですよ。そっちもしんどいでしょう?やめましょうよ。」
諭す様に語り掛けますが、あっちはもうやる気満々な模様。やるしかないようです。
足をふらつかせながら近づいてきて僕の右ほほを殴りました。
もうこっちも空元気、口調も込みでただの強がりなので避ける力なんてありません。
それでも不思議です。なぜか立って、彼に殴り返せるのですから。
何度も殴り合い、僕も彼も限界になっています。
いや、彼はもう立ちません。気絶したようです。
僕は、リナに電話を入れました。
倒した。あとはお縄につけるでも、自分で殺すでも、仲良く暮らすでも勝手にしていいよ。と
その電話を入れた後、すぐ僕も意識を失った。
目が覚めると、病院の一室だった。近くには誰もいない。
かといって動く気力もないのでぼーっとしていると、一人の看護師の人がやってきたので聞いてみます。
「すいません。僕っていつここ来ました?」
「えー2日前ですね。女の人が緊急だって言って運んできたときはびっくりしましたよ。」
二日も寝ていたんですか。それはそれは・・・
「あっ起きないでください。まだ血は足りてませんし、腕の治療もあるので。」
えっ?リナと彼はどうなったか?それは又の機会にお話しすることがあるでしょうね。
とりあえず僕の治療が今、始まる。
今回短くなってしまったのには色々わけがありますが、最初前後二編で終わるはずだったのになぜか三つに分けてしまったというのがありまして、かといって戦闘描写は苦手ですし、もう思い切って短くしてしまいました。
リナと彼のお話は語られる時が本当に来ます。すぐじゃないですけど。
次編も考えがまとまっているので早く投稿できるよう頑張っていきたいと思いますのでこれからもよろしくお願いします。