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生き返った僕は微妙な霊感を手に入れた  作者: 青い筆
火星人とのコンタクト
3/10

エイリアンとの遭遇の可能性があります。前編

クリスマスにも投稿しようとしたんですけれど、誤って消してしまいまして・・・カナシイ。

スピンオフ的な感じとでも言っておきますね!

「うー寒い」

大晦日の今日なので、僕は田中君と一緒に買い物に来ています。

「ちょっとぐらい我慢してさっさと歩けって。」

手を引かれ、僕は滑るようにして歩きました。

それが、田中君の逆鱗に触れたようで、歩道で飛び蹴りをされました。普通に人が歩いているのに。

何とか倒れるのは堪えることができたので、人に激突することもありませんでしたけど下手したら大事故ですよ本当に。

「鬼!化け物!人間をやめてる!」

僕は、思いついた罵倒をとりあえず叫びました。

「あーもう、動かないそっちが悪いんだろうが!」

それも一理ありますが、飛び蹴りはないでしょう。跳び蹴りは。

「さっさと買って帰りたいだろそっちも。」

「うん・・・」

和解しました。時間にして3秒ほどの歴史的和解でした。







 買い物といっても、スーパーに年越し用のカップ麺やらお寿司やらいつもよりすこし豪勢なものを買っただけなんですけどね。田中君は料理もうまいですが、いわく「大晦日くらい何も作らず楽に過ごしたい。」だそう。


 かれこれあって家につきました。家では年を越すまでトランプをしたりスマブラをしたりして、楽しく過ごしました。年を越す10分程前、午後11時50分ごろの事田中君が外を見て、「なんか外光ってないか?」といいました。いやいや、それは星が煌めいてるだけでしょう。何を言ってるんでしょう。

なんて思いながらも外を見ると異常なほどの明るさです。

「じゃあ僕ちょっと見てくるよー。」

寒いのは嫌ですが、非常に気になって見に行くことにします。

勢いよく扉を開けて、外にでました。 空を見上げてみると、何かが降ってきています。重力に従って自然落下してるだけなんですけど、俗にいう隕石っていうやつなんでしょうか? なんか青く発光していますケド。

 あれ?これ僕に直撃ルートじゃないですか?

「馬鹿っ!逃げろよ!」

そう言って守護霊さんは僕の腕をつかんで後ろに投げ飛ばしました。さすがケルベロスと戦っただけはありますね。こんどその話深く聞いてみましょうか。そんなことよりも、落ちてきた隕石は1m四方の正方形のような形をしていました。

 すると、その正方形の上の面に穴が開きそこから青い髪の少女が現れました。

身長は150cmほどでしょうか。どうやって入っていたのかも気になりますが、まずは交流をとりましょう。

「こ、こんばんは」

そう言ってみると、その女の子は首をかしげました。というかそのまま首が一回転しました。

・・・・・

「うわああああああああああああ、田中君ちょっときてえええ!」

夜だというのに近所迷惑なレベルで大きな声がでました。

「なんだよ、夜も遅いんだから騒ぐなって。」

登場した田中君は、その女の子と指さし「ん?この子だれだ?」とのんきに言いました。

「なんでそんなのんきなの!この子多分宇宙人ってやつだよ!」

「はぁ?こんな純粋無垢そうなかわいらしい子が宇宙人なわけないだろ。寝ぼけてるのか?」

信じてくれません。するとその宇宙人(仮定)が

「すいません。歩いていたら家から飛び出してきたこの人と衝突しそうになっちゃって、驚いたみたいなんです。」

「お前が原因じゃないかよ全く・・・すいませんねこいつ寝ぼけてたみたいで。」

「いえいえ」そう言ってニコッと笑いました。

「お嬢さんも、こんな時間にここら辺歩いてどうかしたんですか?」

「大した用はないんです。ちょっと歩いていただけなので。」

「そうですか、気を付けてくださいね。」なんて言って手を振る田中君。なんて奴だ。


ゴーン ゴーン 除夜の鐘が鳴り始めました。時間をみると12時を回っていました。新年が始まったってわけですね。

「家入るぞ、風邪でもひいたら仕事に支障が出ちまう。」

「仕事なんて全然こないくせに・・・」ボソッとつぶやきます。

「あ?なんか言ったか?」聞こえてました。なんでこういうときだけ地獄耳なんだ。

「何も言ってませんー」

「新年だしな、今回は見逃してやろう。」

家に入ると、少し話をしてから眠りました。







新年の朝は、田中君に起こされて始まりました。

「おい、起きろ。」げしげしと蹴られます。この人、人を蹴りすぎです。

もう蹴られたくないので素直に起きてやることにしました。

「見ろよ、初日の出だ。」

家の二階から見える日の出はとてもきれいでした。海の上でもなく、ちょっと上に上がってしまっているので、初日の出というより初日って感じでしたけど。

眠い目をこすりながら、一階におりて顔を洗ってご飯を食べて歯を磨く。いつも通りの一日のスタイルをこなす僕でした。

「田中君ーちょっと散歩に行ってくるねー」

僕には珍しく、少しアウトドアな気持ちが働いて散歩に出かけます。

近くの公園まで歩くと、そこには昨日の宇宙人(仮定)がいました。気づかないふりをしてその場を通り過ぎようとすると、「ねぇ、あなたは私の事を宇宙人だと思っているの?」と昨日聞いた声とは思えないくらいの冷徹な声で聞いてきました。

「思ってるって言ったらどうするの?」

「いや、別にどうもする気はない。お前の生命が保たれるか散るだけだ。」

すごい究極な選択です。下手すれば死にます。最初の一文で何もしないとか言いながら後の文で殺害予告のような脅しをかけられるというところに疑問も感じましたけど。

「正直に、今思っていることを言えばいい。」

いや、言ったら死んじゃう気がするんですけど。

「お、思ってるよ。」あ、素直な気持ちが出ちゃった。

「そっかー!ここまで脅されて素直に言えるなんて私あなたのこと気に入っちゃったよ!」

「へ?」どういうことですか?さっきまでの口調はどこへやらと言わんばかりにはっちゃけた様子です。

「まー実のところ、地球を見学に来た火星人なんだよー私。」

「し、侵略とかを企てているの?」

「いやいやいやいや、こんなあと数十年したら氷河期が訪れるような星いらないよーただの留学生みたいなもんだよ。」笑いながら言います。

やっぱりスノーボールアースするんですね・・・


「私はリナ!普通にリナっちでいいよ!」

リナっちってセンスのかけらも感じないですね・・・。


「そうだ、君一つ仕事頼まれてくれない?」

「何を?」

「この町にいる殺人を繰り返す火星人の始末。」

「いやです。」オッケーする人なんていません。

「死体の処理なら大丈夫だよー私がきっちりやるから」

「そういう問題じゃなくて・・・自分がやればいいんじゃないの?」

「そうしたいけどね、火星律義で警備班以外の火星人殺害は禁じられているの。それも地球では警備班は動けない。」

なんか重い話がありそうですね。聞きたいわけじゃないですけど。

「アッハハ冗談だよ!あと私いま家もないからさ、あなたの家にホームステイさせてもらうね!あと宇宙人なのは内緒。」

えぇ・・・勝手だなあ。 下手に断って洗脳とかされちゃわないか心配なので素直に従うことにしましょう。


いろいろ聞きながら家に帰ると、家の中が騒がしい。何かがおかしいです。

胸騒ぎを感じます。走ってドアを開けました。田中君! 呼んでも返事はありません。

キッチンに行ってみると、そこにはお腹にナイフを刺された田中君がいました。

急いで救急車を呼び、止血など最低限の事をしました。

そして、来た救急車に乗せられた田中君と一緒に病院に行きました。






簡単に言えば出血は多かったけど命に別状はない。という感じだった。

リナは「これがその私が言っていた火星人の仕業。」と言った。

「どうして言い切れるの?」

「あいつは、ナイフで人を一突きで殺す。一種の癖なの。私の親もそうやって・・・ね。」

「でも大体は即死の場所を狙うやつなのに・・・どうして・・・?」

その質問には僕が答えましょう。

「田中君は前にもこんなことがあったんだ。その時もとっさに急所を避けた。反射的にね。」

生命力が強いんだか。『生』というものに対する執着が強い。

「殺しのプロですら、その執着に勝てなかったってこと。」




警察に事情聴取とかもされましたが、リナというもう一人の目撃者がいたので、なんとかなりました。

でも、もう許せません。その火星人。


「あいつはもう一度この人を殺しに来る。絶対に。顔を見られたとかじゃなく、狙った獲物は死ぬまで追いかけまわすのがあいつのいやなところなの。」

今回はそれはいいことと言えるでしょう。返り討ちにあわせてやります。


さて、ここからは僕が田中君を守る番です。今までたくさん庇われ、守られてきたこの僕が命を懸けて守る。生死を掛けた決戦とでもいえるのではないでしょうか。


勝負は今日の午後12時・・・




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