現実のセカイ
現実世界の話です。•••え?そんなのタイトルからわかるだって?
•••なに書けばいいんだろう。前書き。
「はぁ•••はぁ•••」
夢の中で大剣を頭に振り下ろされた瞬間私は目を覚ます。まだ息が荒い。
「またあの夢か•••」
私は呟く。この夢は中学生のころから見続けている。
真っ白の世界、崩壊した街。
••••••私はそこで銀髪の少女になって人と戦い続ける。私と戦ってた人は誰なんだろう。いままでいろいろな人と戦ってきた。
この夢は何を意味しているのだろう?
ずっと考えてきた。考えても分からない。
時計を見ると時刻は6時。憂鬱な気分になりながらも昨日買ってきた朝食のパンを食べ学校に行く準備をする。今、この家には私しかいない。父は私が中学の時に病死した。母は私のことを嫌っているらしく、学費や生活費は送ってくれるものの、連絡はほとんど取っていない。
今は4月下旬。高校に入学して1ヶ月も経ってないが私はいじめを受けていた。
準備を済ませ、家を出て駅に向かう。
駅に着き、電車を待つ。電車が来たので乗る。本当に学校は憂鬱だ。行っても楽しくない。つまらないことしかない。
そんなことを考えていると電車が私が通っている学校、聖ホワイト学園に着く。聖ホワイト学園は学力は低いが不良などはいない穏やかな学校。そう言われているが現に私はいじめをうけているのでみんなが楽しく過ごせる学校とは言えなだろう。
いつもどうり下駄箱を開けると私の上履きが入っていない。どうせいつものゴミ箱のなかなんだろうな。
とりあえず上履きを取りにいつものゴミ箱へ向かう。そしてゴミ箱の中に私の上履きを見つける。
••••••あいつら、いつもご丁寧に生ゴミまみれにしてくれるね••••••。
上履きを洗い、生ゴミを洗い落とす。そして上履きをビニール袋に入れて、もうひとつの上履きを取りだす。いつものことなので私は上履きをふたつ持っている。「ふぅ•••憂鬱だ•••」
私はそう呟いてから教室へと歩く。
教室に入って自分の席に着く。私の机にはネームペンで落書きがしてある。
『死ね』『消えろ』『どっか行け』
もちろんそんなことを自分で書くわけがない。これはおそらくクラスの誰かがかいたのだろう。
そういえば夢の中でもこの机に書いてあるようなことが聞こえてきたな。現実となにか関係があるのかな。まあ、考えても分かんないけどね。
「ねえねえ、真白さん」
うわ•••来たよ嫌なやつ•••
こいつの名前は藍田葵。私を苛めるクラスの中心的存在。
「••••••何?」
とりあえず短く答える。
「私さぁ~今お金足りなくてさぁ~。お金貸してくんない?」
どうせ『貸して』じゃなくて『くれ』でしょ。
「嫌」
短く答える私。本当に関わりたくない。
「はぁ?あんたふざけてんの?死ねば?」
こいつ本当にウザい•••
「•••••••••」
無視する。反応したらその時点で負けだ。
「なんか言えよ!」
いきなり殴ってきた。
「うぐぅ•••」
藍田が私の腹に拳を入れて、私はうめき声を出してしまう。あ、ヤベ反応しちゃった。
「あれ~?どうしたの~?」
「楽しそうだね、葵」
二人の女子が笑いながら近づいてくる。はぁ•••いつもどうりフルボッコにされるか•••
「あんた達もやりなさい」
をい。私はやっていいって言ってないよ?「あんた見てるとムカつく」
「うっ•••」
藍田の友達A(名前忘れた)が私の腹を殴ってきた。意外に力強いなこいつ•••
「死ね!」
「うぐぅ•••」
藍田の友達B、顔殴るのは反則じゃない?いや本当に。
「ちょっと顔はやめといた方がいいんじゃない?バレるとめんどいし」
「別にこんなゴミどう処理しようが勝手じゃない」
ゴミにゴミ呼ばわりされた。
「あなた達、ちょっと待ちなさい」
不意に後ろから声が聞こえた。振り返るとそこにはクラス委員長の少女、三神子音がいた。
さすが委員長。クラスのトラブルはほうっておけないようだ。
「何よ。あんた」
不機嫌そうに藍田。
「何であなた達は真白さんを殴っていたの?」
「ムカつくからよ」
三神さんの疑問に即答する藍田。
「どういうとこがムカつくの?」
「ここにいるだけでムカつく」
「理由になってませんよ」
冷静だな、三神さん。
「クッ、行くわよ。あんた達」
「わかったわ、葵」
「りょーかい」
藍田達3人が撤退していく。
「大丈夫?真白さん」
こんなクラスにも私を心配してくれる人っているんだな。私は感心する。
「•••大丈夫。心配してくれてありがとう」
「あ、ああ、ど、どうも•••」
照れる三神さん。
「でも、なんで私なんかをかばったの?」
私は疑問をぶつける。
「クラスメイトがいじめられてたら放置しておくわけにはいかないから」
「私に関わらない方がいい」
私はそう言った。
「•••なんで?」
「三神さんを巻き込んでしまいそうで怖い」
人を巻き込んじゃいけない。こんな思いをするのは私だけで充分。
「いい、真白さん。よく聞いて」
「何?」
「私は巻き込まれてもかなわない。だから私と友達になってくれない?」
「え?なんで?」
「嫌?」
「そうじゃなくていきなりすぎない?」
「私は友達がいないから出来ると思ったんだけど•••気も合いそうだし」
初めてだった。相手から友達になりたいなんて言われたの。
「私でよければ•••よ、よろしく」
「ええ、よろしく」
そこでチャイムが鳴る。
「んじゃ、またあとで」
「うん」
委員長は自分の席に戻って行った。
『友達』か•••いつ以来だろうな•••
そんなことを考えていたらホームルームが始まる。私はいつもどうり眠りに着くのだった。
ってなわけでダメ作者による小説はどうですか?楽しんでいただけるとありがたいです。
現実世界はこんな感じです。後々、夢の世界と繋げていこうと思ってます。
感想、質問送っていただければ嬉しいです。全力で答えますw