取り合えず意味がわからないと叫ぼう
誰だって願い事の一つや二つはあるだろう。「彼女がほしい」とか、「お金持ちになり
たい」とか、「プロスポーツ選手になりたい」とか色々あるだろう。もし、急に、知らな
い女の子が,「君の願いを一つ叶えてあげる」と言われたら、君達はどうする。もちろ
ん、叶えてほしいだろう、 しかし、その願いを叶える為に「あなたの身近な人が一人死
ぬ」と言われたら考えが変るんじゃないかな。
俺はそんな事を、考えていた。
どうしてそんな事を考えているのかと言うと、今、まさに、そんな状況が目の前に入る
女の子から言われたからである。
「ねー聞いてる?」
取りあえずこいつを、どうにかしなければ、まさか、この現代社会の中で、あなたの願
いを叶えますとか、子供でも言わないぞ多分・・・
「はいはい聞いてますよ」
「ちなみに、新手の詐欺ならば、そこら変の子供にでもしてくださいな」
「詐欺じゃないんですけど、信じてほしいんですけど」
「信じられるかアホ」
「じゃーどうしたら信じてくれるの?」
「そうだな・・・」
賢は手を口に当てながら、考えれるフリだけをしていたが、こんな子供騙しに時間を掛
けるのもなんなので、少し、意地悪をしてやろうと考えた。
「そうだな、じゃ、今から裸になれ、そしたら信じてやるよ」
「馬鹿、できるわけないじゃない!」
女の子は、顔を真っ赤にしながら、自分の体を守るかのように腕を体に巻きつけた。
そんな反応を見た賢は、さすがに意地悪すぎた質問だったと思ったが、相手の反応が、なかなか楽しか
ったので、さらに意地悪をしてやろうと思い、体を女の子に近づけ、相手を追い込むかの用に喋り始め
た。
「さーさーどうした!お前の話が本当なら今ここで、裸になってみせろよ!」
「ほ・・・本当に裸にならなきゃいけないの・・・」
そう言いながらつつも、少し服を脱ごうとしているが、やはり恥ずかしいのだろう、な
かなか服を脱ごうとしない。
「そうだ!裸にならなきゃだめだ!」
「この変態下衆野郎・・・」
どうせ、裸になるなんてことはできるわけないのだから、無茶な発言ばかりして、この女から離れよう。
「そう怒るな、俺だって女の子を裸にするのは、さすがに気が引けるが、こうでもしなければ信じられるわけないだろ、でも、どうせ新手の詐欺なんだしもうやめにしてお家に帰ったらどうだ?」
よし、いい区切りだ。これでこいつも帰るだろう。
「仕方ないわね・・・」
「え?」
今何て言ったこの女・・・
「聞こえなかったわけ?仕方ないって言ったじゃない」
「ええええええええええ」
予想外すぎる展開に賢は驚いた。しかし、ここで驚いたりしたら、自分のプライドが許せないと思い、平常心を保った。
「なによ、そんな変な声出して、あんたが脱げって言ったんでしょ」
「ああ、別に驚いたわけじゃないぞ、まさかの展開に、声がおかしくなっただけだ」
「そうゆうのを、驚いたって言うんじゃないの」
「そうです」
賢は一秒でプライドを捨てた。
「それじゃ、脱ぐね」
そう言って彼女は急に自分の着ている服を脱ぎ始めた。
「ちょっ!まだ心の準備が」
「え?心の準備なんていらないでしょ、証明するために脱ぐだけなんだし」
そんなことを言っている間に彼女は下着姿になっていた。
「証明とかどうでもいいから、服脱ぐのやめーい!」
「もう遅い、下着になっちゃったし」
「遅くない!!早く服を着るんだ」
賢は、必死だった。
「たまには裸になっていいんじゃない!きゃは☆」
きゃは☆じゃねーだろうが!つか、たまにはってなんだよ。やばいぞこの女、なんで人前で服脱げるんだよ。そうかあれか露出魔か! でもなんで俺が露出魔なんかに・・・そうか!俺を犯そうと・・・そうだ、そうに違いない!
賢の勝手な勘違いを頭の中で連想した。もともとは自分の発言がいけなかったかも知らずに。
やばい、犯される犯される犯される
そんな言葉が賢の頭の中を走り回る。
「よしこれで全部脱いだ。どうこれで証明できたでしょ」
そう言うと、彼女は賢に近づこうとした。
それと同時に、賢は壊れた。そして頭の中でただ一つの言葉が浮かんだ。犯されると・・・
「この露出魔ああああああああああああああああああああああああ」
その言葉とともに賢は駆け出した。
走る。走る。走る。
賢はただひたすら走った。あの露出魔から少しでも遠くに逃げれるまで・・・。
どれくらい走ったのだろうか、目の前には、賢の家からそう遠くない馴染みの公園があった。
疲れたから少し休もうとその公園の中にあるブランコに腰を下ろした。
「取り合えず、ここまで来れば安心だろう」
そう言うと、ポケット中からタバコとライターを出して吸い始めた。