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クリエーター  作者: 如月灰色
《第一章 二つの世界》
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~第二十八話~Xデーその4

数日振りです。ブルーフェイス・ホワイトカカオです。土曜はバンドのメンバーと飲み、昨日はチーム「H」の執筆で二日ぶりの更新です。その間ご訪問してくださったかた、すみませんでした&お待たせしました。さて、無事Xデー編終わるのでしょうか(笑)ちなみにこの二日間で私は、良いライターとアクセサリーを購入してご満悦です。そろそろ、電波ソング聴きながら頑張りますか。

「アキラっ!!」


「お兄ちゃん!!」


 倒れている僕に、エリーと順子が駆け寄ってくる。同時に僕の元に到着し、そして同時にお互いを認識し、顔を見合わせる。いや、僕を挟んでお見合いされても困る。学童野球の外野に飛んでいったボールの気持ちを世界一理解出来る気がする。いや、お前ら僕を心配で来てくれたんとちゃうんかと。どうぞどうぞするな。ダ○ョウ倶楽部か。その瞬間、傍にまた新たな光が現れた。


「そなたの想い、いたく感激した。タウルスに続き、わらわも力になろう」


 左にエリー、右に順子。さらに頭の方に幼女が現れた。腕を組んで、なんか偉そうだ。幼女のくせに。突然現れたその子供に、両脇の二人が怪訝な顔をする。


「お前は…?」


 まぁ、こいつの言葉と流れ的に新たな十二宮の一人であることは間違いなさそうだけど。


「わらわは処女宮のバルゴー。得意分野は治癒だ」


 ぺったんこの胸を張り、さらに偉そうに構える。


「う、うむ。バルゴーの治癒能力は天下一品だぞ?アキラ殿。アキラ殿も骨抜きになること受けあいだ」


 少し離れたところにいるタウルスが、頬を赤らめ大仰に頷く。何かあまり聞く事がよろしくない表現が聞こえたんだが。つうかタウルス…こいつ、幼女だぞ?お前、まさか…。おまわりさん、こっちです。つうかこのロリコン牛出っぱなしだったんだな。僕の意思じゃないとはいえ、不幸なことに同時召喚というこの状況。確認しよう。僕が倒れてるのは魔力が枯渇しかけているからだ。


「うぅ…倒れる…倒れてるけど倒れる…」


「何を馬鹿なことを言っておる。治癒を司るわらわが術者を消耗させてどうする。わらわを呼び出す時の消費MPは、ゼロじゃ」


 お前の言うMPはマジック・ポイントのことなのか、ご時勢とキャラを考えてモエ・ポイントなのか。僕にはそんな属性ないから、後者なら確かにゼロだが。


ーーーガスッ!


「いてっ!」


「そなた、けしからんことを考えておったな?」


「考えてねぇし。つうか、偉そうにしてるけどさっきからパンツ丸見えだぞ?」


 ワンピ姿で倒れてる頭の上で踏ん反り返られたら、そりゃ嫌でも視界に入ってくる。別にどうでもいいんだけど。


「~~~っ!!!」


ーーーガシッ!!ボガッ!!


「アタシは死んだ。スイーツ(笑)」


「ダービー…代弁、ありがとう…」


 うん、少なくとも鼻の骨は折れてるかな。鼻血で苦しい。


「おばえら…だずけおよ(助けろよ)…」


「お兄ちゃん、最低…」


「アキラの馬鹿…」


 とりあえず、二人に僕を助けようと言う意思はもうないようだ。さっきは駆けつけて来るほど心配してくれたのに…月日の流れは早いもんだ。こうやって、いつの間にか大人になっていくものなんだな。


「主、散文的になる意味がわからない」


「…フンッ!ペッ!つうかバルゴー、回復する相手にダメージ与えてどうする…。僕は聖水でダメージを受ける不死族アンデッドじゃないぞ。ダメージを受けて興ふ…一部が回復するような性癖もないし」


 なんとか顔を横にし、鼻血を噴いて口の血を吐き、呼吸を確保する。つうか、実害的に先ほどの二度のシリアスより傷を負っている。こいつ何しに来たんだ。


「ふんっ!どうせ回復してやるんだ。変わらんだろ」


「なんと横暴な」


「…そろそろ回復していいか?」


「つうか、是非してくれ。今すぐに」


 僕の瞳の強い光が伝わったのか、バルゴーは咳払いをすると、力を集中し始めた。…なぜ顔を赤らめる?アクアリウスのときみたいな展開は勘弁だぞ?公衆の面前だし、バルゴー…幼女だし。絵的に拙すぎる。僕はあの通学路に飛び込んでみたいとか思わない。そんな僕の思考回路を無視し、バルゴーが僕に手をかざす。


「いっ…いたいのいたいの、とんでいけー」


 ………その発想はなかった。おい、ホントに子供か!?僕、成人してる!


「…って、引いてる…マジ?」


 先ほどの暴行の傷が癒え、体を巡る魔力すら湧いてくる。これが…萌えの力か…。


ーーーゲシッ!


「違うわ馬鹿タレ!もうしてやらんぞ!?」


 やっと満足に動かせるようになった体を起こしてバルゴーがいたところを見ると…なんか更にちっこくなってた。


「わらわの力は、わらわの体を代償に対象の消耗の全てを回復させる。純粋なアストラル体のわらわは、魔力で構成されておるからな。暫くはこのままじゃ。…そうなってまでもそなたを癒してやったのだ。感謝するがよい」


 待て、お前の善意だよな?この行動。勿論回復してもらったことは感謝するけど、お前に強要されるのは違くないか?周りを見渡すと、エリーと順子は小さくデフォルメされたバルゴーをつついて遊んでいる。タウルスは、その様子を何とも名状しがたい表情で見つめている。お前、もう引っ込め。その更に少し遠くでは、マドラのおっさんとセラトリウス団長と説教に近い口論をしている。当たり前だ。戦闘の参加の意思表示にあんな凶悪なものを投げつけるやつがあるか。

すみません、何度も寝落ちしてしまい、頭も働かないので分けます。明日、Xデー編最後のまとめに入ります。


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