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クリエーター  作者: 如月灰色
《第一章 二つの世界》
29/121

~第二十五話~Xデーその1

…ども、白カカオです。すみません、一日穴空けてしまいました。そうです、寝落ちです。疲労か寝不足か、逆にどっちもだと思いますけど…昨日は打ちながら座椅子で寝てました。その割りに今日も大して話は進みません。ホント、申し訳。

 ………食卓の空気が重い。こんな沈黙、小学校のときクラスメイトが悪戯したのを先生が咎めて、正直に名乗り出るまで帰しません!…ってなった時以来だ。今思うと、あの教育ってどうなんだろう?明らかに叱り方間違えてるよね?教育者として、子供の心の成長について一からやり直して欲しい。


ーーー現実を逃避するより、なんとかする方法を考えるべきではないか?


 まともな事を言ってくれるなよダービー…。僕の頭はもう高速回転しすぎて、ピリオドの向こう側までイってしまってるのだよ。


ーーーならいっそあの派手なリーゼントにしてしまってはいかがかな?主なら、きっと似合うぞ?


 やぁよ!やぁよ!そんなことしたら、特攻の○の武○みたいになってしまう。僕はインパルスじゃなくて、ニンジャに乗りたい。


ーーー…若干伏字が伏字になってない気もするが。それにあんな厳つい顔はしてないから安心するがよい。更に言えば、これを読んでるユーザーの層も考えてはどうだ?あとエ○オスネタも一部にしか伝わらん。


 五月蝿い。メタな発言すんな。気になるやつはググレ。


ーーー伏字にしておいてなんという横暴な…。


「お兄ちゃん…」


 順子が口火を切った。うっ…そんな瞳で僕を見るな妹よ。覚悟を決めるしかなくなるじゃないか。


「あぁ、順子…黙ってて、ごめん。あの馬鹿国王が言った事は、本当」


 もう後先考えずに、馬鹿正直に話すか。考えるのも手詰まりだし、嘘つくのもやだし。


「順子、姉貴、お袋…僕がさ、こないだからこの指輪外さずにしてるの、わかるよね?これ、こっちの世界の物じゃないんだ」


「あんた…何を言ってるの?」


 冗談に思われたのか、お袋が不愉快な表情を浮かべる。


「…信じれないかもしれないけど、事実なんだ。なんなら、証拠見せてあげるよ。ダービー、声、聞かせてあげてよ。僕の魔力気にせず使っていいから」


「…承知した」


 ダービーが声を出すと、体が少し重くなる。世界が魔力の行使に慣れていない為か、法則の歪みが体に負担をかける。


「しゃべった!?」


「でも、腹話術の可能性だって」


 姉貴が驚き、お袋が邪推する。こんな時に腹話術などで誤魔化すか。そもそも腹話術なんて出来ないし、中学校の時、昼の放送で腹話術芸人のアレをやって、教室で失笑をかったトラウマは今でも続いている。


「ダービー。歌ってやれ。腹話術なんかじゃないってこと、教えてあげて」


「承知した。何故歌かはわからぬが。では…アッアー。…ボエーーー!!」


「まさかのジャイ○ンリサイタル!?」


「主…泣いていいか?泣くぞ?」


「…お前にはU○Aで歌うことをお勧めする」


「晶…本当に、しゃべってるの?その指輪」


 姉貴が恐る恐る声をかける。うん、麻痺してたけど、これがきっと正しい反応なんだよね。


「うん。誠に残念だけど、これが事実」


「主の姉君、母君、そして妹君。はじめましてであるな。我の名はダービー。この指輪の精でござる」


「…お侍さん?」


「姉貴、騙されるな。こいつはジェントルメンだ。どれも超弩級がつくほどのへんた


「おっと旦那ぁ。美しい姉君の前でそんな無粋なことを言っちゃあならねぇゼ」


「美しい…姉君?」


「おい…嬉しいのか?こいつ、人ですらないぞ?つうかダービー。いや、お前誰だよ」


「あの…お兄ちゃん?」


「晶?」


「おっと失礼。これまた美しい妹君と母君も気にしちゃならねぇゼ?あっしと旦那ったぁもうツーカーもんよ」


「美しい…妹君…」


「いや、お前もかよ、順子」


「美しい…母君…ハアァ…」


「もうあきた。お前ら褒められりゃ誰でもいいのか。…ダービー」


「ヘヘッ。なんでさぁアキラの旦那ぁゲボファ!!!」


 数分後…一通り拷問を掛けて、ようやくダービーは観念した。やはり味噌汁浸けの刑が効いたか。


「うっ…うぅ…主…酷い…味噌汁は…錆びる…」


「ようやく反省したか」


「アタイ…汚されちゃった…」


「…まだわからんようだな」


「嘘!嘘だ主!ノーモア味噌汁!!ノーモア映画泥棒!!」


「お前はあのカメラの人か。なら僕の代わりに今までの経緯を三人に説明しろ。いいか?『正確に』だぞ?」


「オーケー、ボス!!」


 ということでもうしゃべるのがめんどくなったから、後は全部ダービーに任せた。途中、


ーーーあちらの世界の王女や同僚、果ては女神まで手篭めにしぶるぁあ!!


ーーーダービー…言ったよな?『正確に』だと。


ーーーうぅ…事実であるのに…。


ーーーそんなことした事実は僕のログにはない。


 とかあったけど、概ね(ダービーにやらせて)説明した。ちなみにこの後、暫くダービーは味噌汁恐怖症になった。


「ううん…まだちょっと信じがたい所もあるけど…ダービーちゃんがしゃべってる以上有り得る話よね…お父さんと昭彦には?」


「あぁ。これから話さなきゃとは思ってる。親父には、会社のこともあるし」





ーーーキキィィィーーー!!!


 突然外でけたたましいブレーキ音が聞こえてきた。噂をすればなんとやら…か?


「やっほー!アキラ君!元気にしておったか?今日は皆連れてきたぞー。いやぁしかし、この『りむじん』という車はなんとも乗り心地がいいな!ハッハッハ!!」


「アキラー!!会いたかったよー!」


 …馬鹿が家族連れで来やがった。王妃やセリーヌ王女、ディーン王女にアレン王子までいる。セリーヌ王女とアレン王子は好奇心も隠さず。ディーン王女、普段のクールっぷりを貫き通そうとしているのはわかるが、顔が真っ赤だ。はしゃぎたいのバレバレだぞ。不覚にもちょっと可愛いと思っちまったじゃねぇか。王妃は…流石だ。顔色一つ変えない。馬鹿国王も見習え、王妃の完全無欠っっぷりを。


「ちょっとエリー、ごめん」


 抱きつくエリーをはがし、国王のとこに向かう。


ーーーツカツカツカ…ゴスッ!


「あいたっ!」


 一国のトップを殴った。グーで。


「こんの馬鹿国王!全国ネットどころか全世界規模の会見であんなこと言いやがって!!僕はこっちでは一般人だって言っただろ!!?どうしてくれんだ僕の立場!!!」


「いや、ほら。有名になればアキラ君も街でチヤホヤされて一気にスターダムに…」


「必要ねぇ!!」


「でももしかしたら、CDデビューとか全米デビューとか、バラエティーでも引っ張りダコに」


「なるか!!!つうか国王もダービーも、なんでそういう俗っぽいとこだけ詳しいんだよ!!」


ーーーキキィィィーー!!バタンッ!


「あっ晶!!お前…国王様になんて事を…!!」


 兄貴の車から親父が飛び降りて来る。そうか、兄貴が迎えに行ったからご登場が遅くなったのか。図ったかのようにタイミングが悪いのは、最早仕様か。そして親父のハイパー土下座は凄い。一部の隙もない、完璧な動作、ワザのキレも段違いだ、流石大企業の社長は格が違う。


「いや、だってこの国王バカが全面的に悪いんだもんよ」


 僕…悪くないよな?


「もっ申し訳ございません国王様!!この馬鹿息子がやらかしたことの責任は全てこの私が…」


「よい、アキラ様のお父上。これは全面的にベインが悪い」


 ほら、王妃はわかってる。


「…して、アキラ様」


「はい?」


「『ろっぽんぎひるず』とはどちらにあるのです?」


 駄目だったーーー!!!王妃も大概に浮かれきってるぅ!!セラトリウス団長、助けてください…こいつらもう駄目です…。大臣?あのジジイは駄目だ。こいつらと同じ穴のムジナだ。


「………ゴホンッ!」


 …あ。総理並びに各国の首脳のお歴々の方々。全力で置いてけぼり。

今日考えた計画毎週日曜日は向こう(チーム「H」)の日に当てようかと思います。第二話で止まってるので。それ以外の日はなるべくこちらを進めますので、そこんとこよろしくお願いします。一日両方は…MURI

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