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7.花守りの精霊ロゼッタ

今までずっと「ルーナ視点」ということを重視していたんですけど、この先の展開を考えたら

『むりあるなぁ』

と思ったので、今回からはルーナ視点にこだわらないことにしました!


ルーナの心の声がめちゃくちゃ減ると思いますが、より読みやすく分かりやすい文を目指しますので、読みに来ていただけたら嬉しいです!



「ノア様、ルーナ様、レイ様。ブルーメ山脈にようこそお越しくださいました。」

「よっ! ロゼッタ久しぶりぃ!」


レイが片手を上げて近づく。もちろん、いつもの周りのものを全て吹き飛ばす速さで飛んではいない。

ロゼッタが綺麗に咲かせてくれている花が散ってしまうから、レイも流石に考えたのだろう。


「レイ様、お久しぶりでございます。」

「そーゆう堅苦しいのいいから! 俺とロゼッタの仲だろ!」

「いえ、レイ様に気軽に話しかけるわけにはいきませんので。」


ロゼッタにそれとなく『友達ではない』と伝えられてしまい、レイが少し拗ねている。

当のロゼッタは変わらず無表情で、表情の変化が激しいレイと違い、精霊ならではの美貌をきちんと保っている。


ロゼッタは、ブルーメ山脈に咲く花畑を管理している精霊だ。

花守りの精霊として相応しい、鮮やかな桃色の髪の毛は雨に濡れた花びらのように輝き、風もないのに柔らかくたなびいている。

瞳は深いチョコレートのような茶色だが、金色に長いまつ毛に囲まれ、まるでひまわりのようだった。

少し幼いように見える顔は無表情で、キッと結ばれている桜色の唇が、ミステリアスな雰囲気を醸し出している。


「まさか本当に、花守りの精霊ロゼッタに出会えるとはな。」

「そうですね。私も流石に驚きましたよ。」


ノア様に続いて、側近のジェイクがしみじみと語る。

ジェイクはノアの側近だ。しかし、ほとんど友達兼雑用係のような扱いになっているため、公務のお手伝いや護衛の仕事よりも、最近は使いっ走りの方が頻度が高い。

この旅行までルーナがジェイクに遇わなかったのも、本来ならノアが行かなくてはならない辺境の地への視察を『あそこ寒いから行ってきてくれ』とパシられていたからである。


(ジェイク曰く、『普段から面倒な使いっ走りをたくさんさせられているので、大抵のことには驚かない自信があります! でも、私がいない間に婚約しているとは思いませんでした〜』だそうだ。)


「レイはあれでも結構な地位を持つ精霊なのです。レイがいれば、大抵の精霊は顔を見せてくれるのですわ。」


ロゼッタは、精霊には珍しく年中仕事をしている真面目な精霊だが、人間の前に顔を見せることはほとんどないらしい。だから、ノアが驚くのも当たり前だ。


(上位精霊ですらなかなか顔を見せないのに、大精霊であるレイがこんなに呑気に暮らしているのもおかしな話だけれど…)


ロゼッタが姿を見せるのは、10年に一度のロゼッタへの感謝祭くらいだから、もしも仕事中のロゼッタに会えたら寿命が10年伸びると言われているくらいだ。


 確かに寿命が延びそうな程の美貌だけれど、そんな迷信が広まるなんてどれだけの長い期間顔を見せていないのかしら…

私はレイに拗ねるフリをして絡まれているロゼッタを気の毒に思いながら、ロゼッタの案内する場所へとついて行った。





* * *





「ノア様、ルーナ様。わざわざこちらまでいらっしゃった理由をお伺いしてもよろしいでしょうか?」


ロゼッタに案内されたのは、ブルーメ山脈の崖にピタッと張り付くように建てられた、小さなログハウスだった。

ロゼッタに続いてルーナとノア、そしてジェイクが入ると、早くも家の中はぎゅうぎゅう詰めになったため、『レイ様は外でお待ちください』とロゼッタに言われてしまった。

…と言っても、もちろん頬を膨らましたレイが精霊体に戻って、壁を貫通して顔だけをこちら側に通しているのだが…


(なかなかにホラーだからやめてほしいわ!)


ノアの目配せにより、ジェイクが何やら書類を出し始める。


「では、私から説明をさせていただきます。今回こちらに出向いたのは、最近王都で人間に有害な『魅了のバラ』が流通するようになったからになります。」



ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます!

いいねだけでいいので、押してくれると喜びます!


(欲を言うなら、これからも頑張りますので、よろしければ下の


☆☆☆☆☆を★★★★★

にしていただけるとさらに喜びます!)

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