第2節 英霊剣
これから俺たち魔導騎士団の一行はモンスター討伐におもむくのであった。
「さぁみんな準備はいいかしら?!気合入れていくわよ?!」
エリザの掛け声とともに雄たけびがあがったのである。さすが勇者という風貌をかもしだしていた。
俺たちはいそいで馬を近隣の村まではしらせたのであった。到着するとそこにはモンスターが徘徊しており村人は全滅していたのであった。
俺たちは一人の団員の犠牲者なくモンスターの討伐を終えて次の村へと急いだのであった。
次についた村はかろうじて国の兵士たちがモンスターに抵抗しており村人がいきていたのであった。おれたちは兵士・村人たちにむらがって襲い掛かるモンスターを殲滅したのであった。
しかし、ちょっとした強大な気配を俺は感じたのであった。それは徐々に近づいてきており、俺はそれをエリザに報告したのであった。
「エリザ。巨大な魔力をもったモンスターがこっちに近づいてきている陣形を立て直して迎え撃った方がいいんじゃないか?」
「巨大な気配?なにも感じないけど?」
「きてるんだよ!とにかく陣形を立て直して迎え撃った方がいい。向こうの山の方角からとてつもないスピードでこっちにやってきている。」
「わかったわ。エルのいう通り陣形をたてなおしてエルのいわれた方角に陣を構える。」
俺はおもった前世で感じた時同じような気配を持った存在それは魔王にまちがえないとおもった。とてつもない魔力だった。
俺はこの騎士団で勝てるのか?と疑問を抱いていたのであった。いや俺がいる。全力をださないといけないけどエリザを守るためだ。もしものときは全力を出してでも守ってみせる。
そう思っているうちに魔王が現れたのである。
「私の配下を駆逐したのはお前たちだな。そこそこの精鋭ぞろいだったのだが王国の兵隊どももなかなかやるようではないか。」
「エルこの魔力と気配まさか魔王!?」
「そうだよ。もしかしたら俺ここで本気ださないと勝てないかも。」
「私も本気ださないと死ぬかもしれない。でもエルここで私が前に出るからみんなをお願い。」
「エリザそういうわけにはいけない。君は勇者だ。確かに魔王は目の前にいるかもしれない。でも今君がここで倒れるわけにはいかない。」
「エルそれは違うわ。今だからこそ戦わなくちゃいけない。」
どうやらエリザは俺の説得も耳にはいってこないらしい。俺は決断した。
「エリザすまない。」
「え?なにをするの?!」
俺はエリザと騎士団の全員を結界で封じ込めたのであった。
「魔王お前にみんなを殺させはしない。俺が相手をしてやる。」
「お前が私の相手をするだと?みたところお前。スキルレベル0じゃないか?そんなスキルレベルでなにができるんだ?」
「魔王お前俺のスキルレベルだけみてるようじゃ勝てないぞ?ほんきでこいよ。」
「ほほー。一人で私に勝てるとおもっているのか?まあいい。お前の力をみせてもらう。」
「俺もすこし本気だすか。英霊剣サウザラビスよ!次元を超えて俺の呼び声にここに召喚する!」
「英霊剣?聖剣のまちがえではないのか?まあいい。私も本気で相手をしてやろう。」
こうして俺と魔王の戦いが始まろうとしていたのであった。