表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/25

第2章 二人旅 第1節 前世英雄王とエーテル魔法だけは秘密にしてほか暴露

こうして家を出て王都まで試験を受けにいった俺であった。なんと旅の同行にエリザも一緒に来るといったのであった。


「エル!おまたせ!それじゃあ王都まで数日かかるけどそれまで一緒に旅をたのしみましょ!」


「エリザお前もくるのかよ?」


「なに?私がいたんじゃ邪魔なわけ?別にいいじゃない好きな人と旅に出れるんだからこれほど楽しいことはないわ。」


「でもエリザはもう合格してるんだから受かったようなもんじゃないか?」


「大丈夫だよ?エルも絶対その剣技があれば兵士部門で一発で合格できるから。」


エリザには魔法のことは秘密にしていた。さすがに魔法を使ったら驚くだろう。


転生する前は転生の女神様が言っていた「守るものを守るときだけ力を使いなさい。」といっていた。


しかし、兄との一見で剣技を見せてしまっていた。これ以上過ちは繰り返さないように力を隠しておかないといけない。


俺の守るものそれはエリザである。エリザを守るなら全力をだすだろう。旅だって気分が乗らないふりをしているが内心嬉しく思っている。


もちろんエリザのことは好きだ。でもこの思いを打ち明けるのはまだ先だろう。


旅の道中モンスターに出くわした。俺は剣をとり、その剣を抜きものすごいスピードでモンスターを木っ端みじんに切り裂いたのである。


その剣技にエリザも驚いていた。


「すごいじゃないエル!ここまで強いとは思わなかった!」


「エリザに危害やケガをされると寝覚めが悪いからね。極力俺が護衛して王都まで送るよ。」


「でも私にも出番残しといてくれてもよかったんじゃない?」


「いっただろ?勇者様には護衛は必要だ。王都の住民もボロボロのエリザをみて弱そうと思われたくないからね。護衛も凄腕だってことを披露しておきたいんだよ。そうすれば俺の株もあがる


だろ?」


「あ~エルそれ裏ありあり過ぎて引くんだけど。でもまあお姫さま気分を味わうのもいいかもね。」


俺は魔法のことは黙っていた。しかし、エリザは俺に魔法が使えるかどうか聞いてきたのである。


「ねえエル。エルは魔法つかえるんじゃない?剣の腕もすごいし、これで魔法が使えないとか恰好つかないよ。それにエルは魔術師にも志願してたわよね?」


いらない情報をエリザは入手していた。しかし、俺はここまできたら本当のことを言うしかないと思った。


「ああ使えるよ。でも中級魔法くらいだよ。」


「へぇ~でも魔術師に志願するためには上級魔法が使えることが受験だったはずだけど本当は嘘言ってるでしょ?」


これもいらない情報を耳にしていた。


「ばれたかもちろん上級魔法も使えるよ。でもエリザには黙っててほしいんだ本当のこというよ。俺には召喚魔法もつかえて上級精霊を召喚できる。」


「上級精霊!?すごいじゃないでもなんで隠しておくの?もっと自分の力に誇りをもってもいいと思うんだけど?」


「でも、エリザダメなんだ。俺は大切な人を守るときだけは全力で守りたいと思ってるから。その時がくるまで力を見せるわけにはいかないんだ。」


「いろいろ事情がありそうね。まあいいわ。黙っててあげる。そのかわり私には今後一切隠し事なしね?」


「わかったよ。エリザにだけは本当のことを言っておくよ。」


「でもエリザ、俺は試験で上級魔法しかつかわないからね?ほかの人に知られたくないから。」


「わかってるわよ。どんな事情があるかしれないけど黙っててあげる。でも剣の腕も確かで、上級魔法が使えるとか。英雄クラスのスキルを本当はもらってもいいはずなんだけど。」


「不思議だよね?アハハハハ・・・・。」


俺は自分が前世では英雄王であったことは秘密にしておくことにした。もちろんエーテル魔法も黙っていた。エリザには隠し事なしっていわれたけど。使ったら驚かれるからつかわないだけである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ