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第3節 親からの自立

昨日の兄とのいっけんで落ち着きを取り戻した俺であったが、稽古の後の兄の嫌がらせはなくなることはなかった。しかし、兄へのトラウマを植え付けた俺はちょっとすっきりしていた。


剣術ではかなわないとわかった兄はもしかしたら魔法も負けるのではないか?という恐怖感を植え付けることに成功していたからであった。


もちろん、あのあと兄からの嫌がらせは続いたが、魔法で負けるのではないかということをにおわせて近づけないようにしていたのであった。


エリザは剣術で負けたのだから魔法で対抗してくるのではないかという心配をしていたが、予想は外れていた。もちろん魔法は俺は初級魔法から上級魔法まで隠れて習得していた。


もっと突っ込んだ言い方をするのであれば、オリジナルの魔法から禁忌の魔法までも習得していたのであった。オリジナル魔法は禁忌の魔法の代償を相殺する魔法もあった。


簡単にいえば、代償なしで踏み倒せる魔法である。そうすることにより個人に負担をかけない無害な魔法になるのであった。もちろん、精霊の召喚魔法も使える。


精霊の召喚魔法は火・水・風・土・光・闇の6属性をあやつることができる。精霊にもランクがある。その中でも俺はすべての精霊を召喚できるし、その気になれば大精霊を呼ぶこともできる。


しかも、それプラス前世で習得したエーテルという魔法も使えていたのであった。このエーテル魔法は基本精神力を消費するのであるが神の祝福を受けていた俺はその精神力消費を無効に


できるスキルも習得していた。エーテル魔法とこっちの世界での属性魔法の違うところはエーテル魔法は己の精神力と引き換えに膨大な無属性魔法をモンスターにぶつける魔法で、どんなに


硬いモンスターでも一撃で葬り去ることができ、こちらの世界の魔法での属性魔法は己の精神力に近くなるが代わりにもって生まれた魔力量を消費して発動させるスキルであった。


もっと言えば前世でのエーテル魔法は精神鍛錬を積めば無限に強化できたが、こちらの世界の属性魔法はどうやら持って生まれた魔力量でしか発動できず鍛錬を積むことができないものであった。


俺の魔力量は無限であった。だからどんなに消費しても問題ない。


兄からの嫌がらせはどのようなものかというと親にいって俺だけの食事を用意させなかったり、大事なものがなくなったりするのであった。


本当に幼い子供のような嫌がらせをしてくるのである。俺はその時は


「兄貴!魔法で勝負してみようか?!」と大声で言うのであった。その時の兄の驚いた顔が傑作であり、すべての人に見せてやりたいような情けない顔をしていたのであった。


しかし、これを言うと親が出てきて兄を擁護し、俺を理不尽におこってくるのであった。


俺はこの理不尽さに耐えることができず、家を出ることにした。


こうして家をでた俺に対して親は嬉しそうにしていた。やっと厄介者を処分できたという感じであった。俺はいつかこの力で親や兄を見返してやると心に決めたのであった。


そのころちょうど王都では王宮直属の部隊を編成するために優秀な魔法使いや剣士を一般の中から募集しているという噂を旅に出る前に領地で聞いたのであった。


俺はこれだと思い、思い切って手紙で応募をしたのであった。そこはさすが名門貴族の時に出していただけあって試験と技術だけをみる面接的なようなものだけでよかった。


俺は一応魔法使いと剣士の部を両方選択したのである。どうせなら自分のもっている力を存分にふるいたかったからである。


これで心置きなく王都まで旅をすることができたのである。しかし予想外だったことが一つだけある。なんとエリザも応募していたのであった。


エリザは勇者というスキルを持っていたので一発で合格判定をもらっていたのであった。やっぱりスキルレベルを重視する世界なのだなと前世では考えられないようなことばかりであった。


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