第6節 魔王とは?
俺はさいどエーテル魔法で魔族弱体化の結界をはりなおした。今度は上書きされないように結界の術式を暗号化したのである。
それにしてもエーテル魔法を上書きしてくるとは、とんだ予想外だったな。
俺はもしエーテル魔法がつかえるならその使い手の特有のエーテルを特定できる魔法を使用してみることにした。それでサーチすることにより、魔王か魔王の配下のエーテル使いを
特定できるということだ。エーテル魔法のこわいところはこの世界の魔法でも干渉できないところである。エーテル魔法に干渉できるのはエーテル魔法だけということになる。
この世界のエーテル魔法はいわば何でもありの反則技でもある。そんなことよりも俺はエーテル魔法で魔王軍側のエーテル魔法使いを探知してみた。
どうやら犯人が見つかったようだ。これは魔族の反応ではない?人間なのか?フェリスは以前あいつが魔王になるとはなと言っていたがどういうことだ?同族を魔王にするということ
ではないのか?謎が深まるばかりだ。そこらへんのところをフェリスに聞く必要がありそうだな。
俺はさっそくフェリスに魔王になった人物をだれなのか聞いてみた。
「なあフェリス。お前が魔王をしりぞいたあと誰が魔王になったんだ?」
「主様それは人間だ。ごくまれではあるが人間が魔族に寝返る場合がある。そのときあやつが魔王軍のなかでもナンバー2だったのじゃ。たぶん人間に恨みをもっていたのであろう。」
なるほど人間に敵対する人間かそこらへんは納得したけどエーテル魔法が使えることや、そいつの名前もしらない。
「フェリスその人間の名前わかるか?」
「たしか、リチャードといっていたな?」
「なに?!それ俺の兄の名前だぞ!」
「そうなのか?どうでもよいがあやつは長い間から魔族のナンバー2に君臨していたぞ?」
まさかここで兄の名前がでるとはな。まさか兄も転生者?それとも側近に転生者がいたのか?いや兄が転生者ということは低い。ということは側近に転生者がいるということか。
とにかくその転生者が裏で糸を引いてることは間違えない。兄にそんな実力はないはずである。エーテル魔法の強化の恩恵をうけているようにしか思えない。しかも膨大なエーテルの
量を注ぎ込みそれを魔法に変換しているに違いない。とにかく今は目の前の敵を倒して魔王城まで進軍するしかない。




