表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/25

第3節 開戦

俺たちの軍が魔王領国境に近づきいよいよモンスターたちを迎え撃つというところまできていた。


「さぁいよいよ魔王軍の領地に本格的に進行ね。これで徐々に兵を進行させて魔王を討伐しましょう。」


「エリザよ。覚悟しておくことじゃ。魔族の操るモンスターはこれまで戦ってきた敵とは一味違うぞ?」


「ええわかってるはフェリス。モンスターの力も雰囲気も魔力のながれてる循環が違うってわかる。魔族が操ってるっていうだけでこんなにちがうのね。」


二人の会話を聞いている横で俺はこっそり魔王領土全土に魔族弱体化のエーテル魔法を施した。規模がでかいけどまあちょっとした魔力操作でこと足りるからいいけど。


「あれ?魔王軍の魔族の様子がおかしい。」


「どうしたのエリザ?」


「なんていうのかなさっきより魔力が弱く感じられるんだけど?」


「え?気のせいじゃないかな?油断は禁物だよ。冷静に対処していこう。」


あっぶね。まさかきずかれるとはおもわなかった。さすがエリザだちょっとした魔族の魔力の変化でもきずくんだ?と思っていた俺であったがフェリスも俺の横でニヤっとしていた。


フェリスにはきずかれているみたいだ。さすが元魔王、同族の魔力変化にも敏感なのだということがわかった。


付け加えておこう。この魔族弱体化の結界は魔王にはきかない。なぜなら魔王は魔族の存在からしたら神であり、効果はない。まあそう都合よくはいかないということだ。


魔王軍が目の前に見えてきた。お互いの緊張が俺の皮膚を伝わってヒシヒシと感じてくる。これが戦争か。経験もしたことない俺だが、やはり村に現れているモンスターを退治するのとは


わけが違う。これは戦争なんだ。いくら俺がチート級の能力を持っているからと言って自軍の兵に魔法を当てないようにしたり、仲間をかばって背中を預けるという重荷も背負っている。


エリザも同じ気持ちだと思う。エリザも戦争の初陣で焦っている表情が見てわかる。


モンスターと魔族の群れが俺たちに襲い掛かってくる。それを迎え撃つため魔導騎士団と魔導士は精霊の兵隊を召喚して対抗したのであった。


実力は拮抗しており、俺が魔族の弱体化をしなかったら不利になっていただろう。


エリザは魔力を魔導士たちに供給するようにして俺の施した術式によって無尽蔵の魔力を取り込み力を与えていた。一方フェリスは楽しそうにモンスターや魔族をその狂暴なまでの


殺戮で切り裂き、八つ裂きにしていたのであった。俺も前線にでることにした、モンスターや魔族たちを切り伏せて進んで行った。


戦況は俺とフェリスがいることにより若干ではあるが魔族の勢いが衰えてきたのであった。エリザは好機とみて兵士たちに一斉攻撃をたたみかけるのであった。


その結果モンスターと魔族は撤退をよぎなくされたのであった。こうして俺たちの初陣は勝利に終わった。しかし、魔王城まではまだ進軍しなくてはならない。後続の兵士や魔導士も


合流し、兵力はますます大きくなっていったのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ