第3節 精霊の聖剣コピー
王国も精霊の兵士召喚により軍備も整いつつあった。パワーアップした精霊の兵士も順調に召喚できてきているし、魔王軍陣営もこれで排除できるだろう。
今や魔王軍の陣営は各国でも脅威となっており、軍備を急がねば国が滅びる国まで出てきている。
しかし、この精霊召喚魔法を各国に伝え、軍備をはかることによって魔王軍の無尽蔵にでてくるモンスターにも対抗できると各国でも期待されている。
精霊召喚魔法が戦争の道具になるのではないかと思っている国もあるようだが俺はパワーアップさせる際に人間には襲い掛からないよう術式を組み込んでおいた。
これで精霊の兵士は国家間での争いうの道具になることなはないだろう。
一つ心配がある。それは精霊をパワーアップしないで戦場におくりこんだら人間を攻撃するのではないかということである。俺がフェリスのみた召喚の術式から
見てみるとどうやら古代にこれを生み出し魔術師も同じような考えだったのであろう。人間を襲わないように術式が構成されていることがわかる。
それほどこの精霊の兵士を召喚することは脅威であるということがわかるし、魔王軍の陣営に大打撃をあたえるということがわかる。
でも魔王軍に大打撃を与えるということはまだ予想の範囲ないであり、前世ではこのような経験はしたことがない。大精霊を召喚できるからおおよその検討はつくわけだが
初めての経験だ、魔王軍とは慎重に戦いたい。
「なあエリザ。俺たちこれからこの精霊の兵士を使役して戦うわけだけどどうするよ。どうやって戦っていくつもりだ?」
「そうね。精霊の兵士がどれくらい魔王軍に通用するかわからないから先に精霊の兵士を戦わせて様子見っていうところからしら?」
「やっぱりそうなるよな?フェリスはどう思う?」
「うむ。以前の魔王軍なら倒せたかもしれぬが、以前と違いモンスターの力の増大や魔力量の異常さを考えてみるならやはり精霊の兵士と互角といったところではないだろうか?」
「やっぱりそうなるよな。俺もそう思ってた。」
「エル。私思うんだけど。精霊の兵士に特別な武器をもたせることってできないのかな?」
「特別な武器か・・・・。俺の英霊剣は俺しかつかうことできないしな。いっそうのこと聖剣をコピーしてもたせてみるっていうのはどうだ?」
「聖剣のコピー?!そんなことできるの?!」
「ああ。可能だぜ。もちろんエリザのもってる聖剣のコピーじゃなくって一から製錬するんだ。ちょっと高度魔法になるけど。魔王軍には負けたくないからな。」
そういって俺は聖剣のコピーをつくることにした。当初は騎士団内で話題となり、スキルレベル0の俺では到底つくれないと噂になっていた。
しかし、ここは魔法知識の豊富さということでエリザが作ったということにしたのである。高度な魔法だが術式さえマスターしてしまえば簡単である。
実際エリザも慣れてきて容易に作れるようになったのである。あとはこれを精霊共有魔法でエリザが騎士団員と魔術師で力を共有して魔術師でも使えるレベルになった。