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ばけもの子供の物語

ばけもの子供の物語 愛

作者: リィズ・ブランディシュカ



 あるところに、ばけものの子供がひとり。


 ひとりぼっちでいました。


 家族にすてられて、町の中をさまようばかり。


 おなかはすいても、誰もご飯をつくってはくれません。


 ねむたくなっても、誰も建物の中にはいれてくれません。


 なぜなら、ばけものだから。


 普通の子供のようには、扱えないのです。


 ばけものは、とても強くて、簡単に人をきずつけてしまうから。


 しかし、そんなばけものに手をさしのべてくれる人がいました。


 ばけものの子供は、新しい家にたどりつきます。


 そのばけものは、小さな家の中で、人の子供と一緒に育てられていきます。


 その世界で生まれたばけものの子供は、虐げられる運命にありましたが。


 ばけものの子供を拾った者は、とても愛情深かったのです。


「ばけものも、人も、同じ命だからよ」


 そう言って、子供たちに分け隔てない愛情をそそぎます。


 ばけものには最初、爪が鋭かったり、牙がとがっていたりしたけれど。


 それらは、その家で過ごすうちに、すっかり丸くなっていきました。


 だから今ではばけものは人と同じ見た目に。


 最初はトラブルばかりだったけれど、ばけものも人と過ごせるようになりました。


 だからばけものの子供は感謝します。


「この家に拾われてよかったな」


 ばけものを人との同じように扱ってくれた愛情に。



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