神界編4
読んでるのと書いてるのってこんなに違うのね!私もうビックリよ!
「自分の発言を後悔しながら悶え苦しみ、そして死になさい!」
呪文を唱え終えた女神は右手に凝縮された禍々しく輝く光の球を男に向かって解き放った。
(あ、死ねるんだ。マジで良かった。悠久の時を苦しみながら後悔なさい!とかだったらマジどうしようかと思った。)
後悔はない!と言っておきながら、永遠に苦しむ技でも使われたら流石にキツいと思っていた俺は安堵の表情を浮かべ、そっと目を閉じた。
・・・おかしいな?待てども待てども光の球が来ない。
死ぬ直前は時間が遅く感じるというし、それか?いや、でも地球で死んだ時は割とサクッと死んだ気がするのだが。・・・まぁ、毎回同じ。というわけでもないのだろう。
「よゥ、ボウズゥ~。アイルーラに啖呵切るたァやるじゃねェかァ~。」
「???」
俺は第三者の声に驚き慌てて目を開ける。
そこには『俺!悪者なんで!』と全身がアピールしているかのようなドス黒いオーラを放つ角の生えた筋骨隆々の男が女神アイルーラを相対するように俺に背中を向け立っていた。
「ヘルデスぅぅううう!!邪魔するんじゃないわよ!!」
女神がなんか叫んでる。ヘルデスというのがこの悪者男の名前なのだろう。
「こいつァ気に入ったからよォ~。俺が連れて行くぜェ~。」
悪魔男ヘルデスは俺や女神の返事も待たず、俺の手を掴んだ。
掴まれた直後に周りの景色が暗転したと思ったら、お次は紫色の延々と続く部屋に連れて来られたのだった。
「我が家へようこそだァ~。女神が叫んでたけどよォ~。自己紹介しておくぜェ~。」
全ての生き物を絶望へと追いやること間違いなし!と思わせるニヒルな笑みを浮かべつつ、ヘルデスは俺に自己紹介をした。
「俺の名はよォ。邪神ヘルデスっつ~んだァ。よろしくなァ?」
ヘルデスは女神アイルーラと違い、ガラは悪いが話せる奴。と俺は判断した。ガラは悪いが。大事な事なので思わず二回言ってしまうくらいガラはワr・・・
ーー閑話休題ーー
ヘルデスは俺が思った疑問に答えてくれた。
まとめるとこんな感じだ。
・女神アイルーラは一番勢力の強く、正道と言われる派閥である善神。
・二番目に強い勢力は正道の逆を行く為、悪道と言われる悪神の派閥。
・邪神は悪い神という意味ではなく、正道とも悪道とも違う考え。即ち邪道を行く神のこと。
「強いが正義!ってだけで、価値感は神も人間と同じでそれぞれ違うってことですね?」
「流石だなァ~。俺が見込んだだけのことはあるぜェ~。そういうこったァ~。」
俺の質問に邪神ヘルデスは満足そうに笑いながら答えるのであった。
・・・ガラの悪い笑い方ではあったが。
BIBI〇Iとか好きです。基本的に頭悪くなりそうな曲聴きながら頭振ってると妄想力が高まります。