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神界編2

起承転結を起起起起で終わらせていくスタイル

「大丈夫ですか?」


女神に声をかけられ男はハッ!と我に返った。

「す、すみません。女神様の前で放心してしまった御無礼をお許しください。」

男は怒りと悲しみに支配されそうになるのを必死に耐えながら、なんとか言葉を返す。


「良いのです。万能と思われている神々でもミスすることに驚いてしまったのでしょう?」

と、女神は的外れなことを言う。言いやがる。


「は、はい。とても驚いてしまいました。ですが、1つ気になったことがあるのです。ご質問させて頂いてもよろしいでしょうか?」

不快にさせないよう、的外れなことを言う女神の発言に合わせながら、少しでも情報を得ようと男は冷静に。丁寧に。質問をする許可を取る。



「えぇ。貴方には悪いことをしました。私の時間を数分貴方に差し上げるくらい問題ありませんよ。」

(俺の一生の価値はお前の数分かよ)

女神に悪態をつきたくて仕方がないが、ここは耐えるのみだ。と判断し質問に集中しようとする。集中しなきゃ!と思っている時点で集中しきれていないのは百も承知なのだが。


「私は最愛の妻と一生を共にすることが出来ました。絶対にマイナスになるはずの俺が何故妻と出会い、共に歩めたのでしょう?」


「ふふふっ。それは簡単なことですよ?貴方が彼女のプラスをマイナスに変えることで貴方に幸せをもたらしたのですよ。」





頭が本気で真っ白になった。

女神が嘘をついていないのであればーー女神がここで嘘を言うメリットはないはずだ。ということは、本当のことなのだろう。ーー俺にとっての唯一の幸せである妻を不幸にするという代償を払っていたということになる。しかも対策のしようのない神に定められた不幸を妻に背負わせたのである。


さっきの思考停止とは訳が違う。妻を不幸にしていたのは俺だった。1番幸せにしたかった人を不幸にしたのは俺だった。その事実が俺の心を激しく抉る。



そんな呆然としている俺を気にかける様子もなく女神は話を続けるようだ。

「さて、運気の話はご理解頂けたかしら?もう1つの話。本題の方に入るわね?」

実は元ハードゲ・・・ーマーです(キリッ

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