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グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
番外編 ファミリーズ
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牧場夫婦のゲーム日誌、その1

 〇月××日(晴れ)

 息子の頼み?で楓のリンクスを手に入れて欲しいと頼まれた。

 アラインの開発に携わっていたお陰で、伝が有るからな。娘の為にも協力しよう。

 あ、そうだ。

 昔、深雪しらゆきが畑を作りたがった事があったな。

 ゲームの中なら土地が足りなくて、断念する事もないだろう。もう一台追加だ。


 〇月×〇日(晴れ)

 研究所の手立てを使ったから、使用中の脳波観測というデータの収集という理由をでっち上げた。

 元々必要なデータの一つではあった訳だから、問題はないだろう。

 機密性の高い研究職なんてやっていると、なかなか家に帰る事が出来ない。

 ゲームの中なら、久々の家族団欒を楽しめそうだ。


 〇月×◇日(晴れ?)

 仁が余ったリンクスを持ってきた。必要だったんじゃ無かったのか?と聞いたら、β板の特典で貰えるのを忘れていたらしい。

 運営側も何を考えて、新しいゲーム機を特典に選んだのか。

 もうプレイしているんだから、特典で貰っても持て余すだけだろうに。

 仕方が無いので、脳波のモニタリングのアルバイトとして誰かを雇う事にした。


 〇月×□日(曇り)

 書類審査の段階で分かってはいたが、仁のクラスメイトが二人も紛れていた。

 折角なのでこの二人にお願いしよう。

 あ、仁にメールを送っておかなければ。


 〇月×▽日(晴れ)

 色々と調節をするハメになったが、無事にリンクスを家族に渡せた。

 アルバイトの方も問題なく完了した。

 私も折を見てログインしよう。


 〇月×△日(雨)

 今日は初めて『グリモワール・オンライン』にログインできた。

 ゲームはあまりやらないが、物を触っている感覚や本当にそこにいるかのようなAI。素晴らしい技術だ。

 キャラクターを作るにあたって、種族は人間にしておこうと決めていた。

 そもそも私は仕事の一環なので、モンスターと戦うような派手な動きは求められていない。まぁ、戦いはアルバイトの方で頑張って貰おう。

 職業は植物学者になった。どうせ妻のサポート位しかすることも無いからな。

 深雪しらゆきの奴は農家農家と騒いでいたから、これで良いだろう。


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