表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
第二章 ゴブリンの襲来
89/168

死に戻りと称号

あちらこちら修正で手を出しているので、変な文章や辻褄の合わない事がありましたらご連絡ください。

 『死に戻り』それは国民的RPGのお陰ですっかり浸透した、ある種の『お約束』である。この『死に戻り』という現象は、プレイヤーのパーティが全滅したり、ゲームオーバーになった事をトリガーになったりする。この世界ゲームの場合は前者である。

 つまり、何が言いたいのかと言うと。

「おお、冒険者よ。油断するとは情けない」

 という事である。

「ここは?」

「ここは冒険者ギルドの管理する医療施設だ。モンスターとの戦いや、罠で傷ついた冒険者を治療するための場所だな」

 出来れば場所を聞きたかったんだが、仕方ないな。

「俺は、何でここに?」

 情報を引き出せる相手は、このおっさんしかいない。それにしても、治療って清潔な状態が不可欠だと思ったのだが、俺の気のせいだろうか?

 このおっさん、凄い髭なんだが。

「何でも土地屋でツッコミを入れたら、急に倒れたって話だったぞ。体調でも悪かったのか?」

 もじゃもじゃと口ひげが、蠢く。

「まぁ、そんなところだ」

 気づかない内にHP1になってたのか…一撃死だな。って事はリスポーン部屋って事かな?

 周囲を見る限り、病室の様に見える。ギルドの医療施設だそうだから、不自然には感じない。

「ツッコミで治療室に運び込まれるなんて、漫才師の鏡だな」


≪称号『漫才師の勲章』を獲得しました≫


 ……どないせぇ、ちゅうねん。


                         ♪


「おう、もう二度と来るんじゃねぇぞ!」

 セリフだけ聞けば暴言以外の何物でもないが、場所を考えると気持ちの籠った激励であると分かる。ただ、此方としてもツッコミを受けての死に戻りを体験するのは遠慮したい。

「…ああ」

 病室のドアを使って外に出ると、道の単体側に冒険者ギルドが見えた。

「ここに繋がってんのか…ん?」

 嫌な予感がして、そっと後ろに振り返る。

「…ない」

 たった今通り抜けた筈のドアは影も形もなく、それどころか建物すら建っていなかった。狭く薄暗いただの道があるだけだった。

「…ホラー、な訳ないか。システムの都合だろうな」

 MMORPGに於いて復活地点(リスポーン場所)は、ストレスの原因を作りやすい。唯でさえ死んでイライラするのに、同じ様に復活リスポーンしたプレイヤー達が溢れかえっていたり、人が集まるからと露天を開いたりする。ゲームによっては復活リスポーン狩りが可能で、狩場になっていたりする。

 簡単な解決方法は、復活リスポーン場所を複数用意する事だろう。しかし、この世界ゲームでやろうとすれば、折角VRで魅せている世界観をぶち壊してしまう。

 だからこその復活ではなく治療であり、治療を終えた患者プレイヤーが復帰すると言った形が取られているのだと考えられる。

 そして復帰する場所は、街の中でランダムに決定される。

「…いや、場所は何回か試してみないと分からないか」

 リスポーンシステムの考察は程々に、俺を殺した漫才姉妹に文句を言いに行かなくては。死に戻りの影響でデメリット効果が発動している。

 スキル使用制限は街中だから気にしないが、経験値……経験値が!

 その後、土地屋に向かうとマリエラとマリルが警備兵長のサイルに延々と説教されていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ