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グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
第二章 ゴブリンの襲来
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死神さんの首狩りクエスト

そういえば、まだレビュー書かれてないんだよね。

感想も少ないし、何だか寂しい今日この頃です。

 冒険者ギルドに入ると直ぐにクエストが張られた掲示板の前に立ち、美味しいクエストを探す。

「ギルドに来るのは『ゴブリンの襲来』が始まって以来だな」

「かの魔物の軍隊ですか…」

「私たちが出陣出来ていれば、半日で殲滅出来ましたのに……」

 物騒なことを呟いている聖騎士を放置して、報酬の良いクエスト探しを続行する。

「ん?」

 掲示板の中から、気になるクエストを見つけた。


ドクロコレクターの収集依頼 ランク6 報酬 亡者の骸(頭)一つにつき2000コル

 アンデッドモンスタースケルトンのドロップアイテム、亡者の骸(頭)を集められるだけ集めて納品する。


「ふむ」

 収集クエストの一つだとは思うが、普通は武器や防具を作る素材やポーションを作るための薬草採集といった素材を求める。

 コレクションの為にギルドにクエストを申請するのなら、動機としてはそう珍しくは無いのだろう。

 ただ夜型のプレイに偏った俺でも、スケルトンはまだ見た事がない。

 依頼書を手に考え込んでいるとロックスが依頼書を覗き込む。

「はあ、スケルトンですか…今なら夜の間に沢山沸いていそうですな」

「なに?」

「ゴブリン軍との戦争がありましたからな。アンデッドとは死者が集まる所に現れものです」

 カルセドニーの軍にも被害が出たという話は聞いている。加えて、参加した戦闘職プレイヤーのほとんどが死に戻りを経験している。夜に出現するモンスターにアンデッドが追加されても、まったく不思議ではない。

「これを受けるか…」

 受付に依頼書を渡し、クエストを開始する。

 とは言え夜にならなければ、アンデッドモンスターは出現しないそうなので、日が暮れるまで時間が余ってしまった。

「時間が開いてしまったな」

「それでしたらジン殿。空いたこのお時間に島の名称をお決めになったらいかがでしょう?」

「島の名前?」

「はい。新たな持ち主が、島の名称を変える事は可能です」

 島の名前か…島での活動は昼間がメインになってくるだろうから、それに適した名前を考えるべきだよな。変えるならだけど。

「ふむ」

 いつまでも直立していては、他のプレイヤーからお小言を聞く事態になりかねないので開いている席に腰を下ろす。

 こういったテーブルは、パーティで相談したりクエストに向かう前に軽食を取るために設けられている物だ。全年齢対象なので、このゲームではギルド内に酒場はない。

「急ぐ必要は在りませんが、変更する予定なら早い方が助かります。地図に名前を記す必要があるのです。時期によっては地図の更新が間に合わず、一年の間スファレ島と呼ばれ続ける事になりかねません。尤も変更する気が無いのであれば、問題は在りませんが」

 俺としては名前はそのままでもで良いと思っていたから、特に考えていなかった。

「名前に関しては、後回しで良いと思っている。今必要なのはドラゴン対策だが、それが片付いたとしても港の建設と最低限の住居を設置したり、状況によっては島内での食料の生産が必要になるだろう」

 小さくても良いので拠点を構えて、孤島の主を満喫できればそれで良いのだが。

「なるほど」

「最低でも港と家だな。幸い島からカルセドニーまでは、そう距離があるわけでも無いようだから…そうだな自前で船を作る必要もあるか…」

 雑談に興じていた間に日が落ち始めた様だ。

「そろそろ、行くか」

「はい」

「お供いたします。ジン様」

 そう長くもない話し合いが終わり、三人は、冒険者ギルドを後にする。


                       ♪


 目的のスケルトンを探し出すまでに、辺りはすっかり夜模様になっていた。

「スケルトンには何が有効なんだ?」

「順当に光魔法と言ったところでしょうか。スケルトンはアンデッドと言っても実態がありますので、物理攻撃でも十分な有効ダメージを与えられます」

「…なら殴るか『魔装化』」

 スケルトンに向かって、大鎌を構える。

「一か所で固まっていては効率が悪い。各自で散開してスケルトンの首を刈り取るぞ、三十分後に集合だ。頭の回収を忘れるなよ」

「分かりました。では、行って参ります」

「私は光魔法で楽が出来ますね」

 二人はそれぞれ言葉を残して、スケルトンを狙ってその場を離れる。

「…シッ!」

 スケルトンの肩を狙って、大鎌を振り下ろす。

 だがスケルトンは手に持っている長剣で、大鎌を簡単にいなしてしまう。

「これは…ランク6のクエストになるとモンスターも強化されるのか?」

 もし元々スケルトンが強力なモンスターであったなら、二人と離れたのは失敗したかもしれない。

「『コール』!」

 俺は咄嗟にカードから、ゴブリンソーサラーを召喚する。

「『ウインドボール』ふぅ…『スロウエッジ』!」

 召喚したゴブリンソーサラーは、後衛に回した。どうみても、前衛はこなせそうにないからだ。

 風魔法を発動した後、直にスケルトンと距離を詰めウインドボールを当てて隙を作る。出来た隙を突いてスロウエッジで切り掛かるが、スケルトンの長剣に弾かれてしまった。

「ギギ、ギー!」

 後衛で隙を窺っていたゴブリンソーサラーが、火魔法で作り出した燃え上がる球体をスケルトンに浴びせる。恐らくファイアーボールだろう。

 なんとか着弾前に後ろに飛び引いて回避できたが、当たっていたらどうなっていたのだろう?

「闇魔法と呪魔法は回復しそうだな…『ウインドカッター』!」

 魔法が連続で被弾したことで、HPを削り切ったのかスケルトンは光に溶けて消滅した。

≪スケルトンの召喚条件を達成しました。以後下僕召喚で『スケルトン』が召喚可能になります≫

「ん?」

 突然頭の中に聞こえて来たインフォメーションについ、【下僕召喚】を確認する。

 確かに召喚可能なモンスターに『スケルトン』が追加されていた。

「なるほどな。定番のモンスターが召喚できないと思っていたけど、召喚出来る様になるには、まず召喚条件をクリアする必要があったのか…」

 恐らくスケルトンの場合は、スケルトン撃破だったのだろう。

「さて、召喚してみるか…」

 確認したら収集目的のアイテムは、ちゃんとインベントリに収納されていた。

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