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グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
第二章 ゴブリンの襲来
79/168

執事と聖騎士

 城の外に出ると思わずため息を吐く。

「ジン殿これから、いかがなさいますか?」

 ロックスの声に振り向く。

「一先ず、スファレに向かう予定だ。島を直接見たいし、ドラゴンも確認して於きたい。最低でも島の中に簡易で良いから家が必要だろう」

「…では準備ができ次第、港へ向かいましょう」

「ああ」

 城から道具屋に向かい、イベント終了までに消費したポーションなどのアイテムを買い求める。移動の間に確認したステータスはこうなっていた。


名前  ジン

性別  男

種族  夜郷族Lv14

職業  死霊使いLv14


HP  114

MP  102

筋力  23+15(38)

体力  20+19(39)

器用  25+9(34)

精神  25+9(34)

知力  25+7(32)

俊敏  20+3(23)

運   20


種族ポイント  20

スキルポイント 23


グリモワール  収録の魔道書 (グロノス)


武器1     フィルカーズ・サイス

武器2     ピーターの杖

頭      

胴       クランプルアーマー

腕       グランブルガントレット

腰       旅人のポーチ

足       グランブルレガース

靴       旅人の靴

アクセサリー  旅人のマント

アクセサリー

アクセサリー

所持金      10300コル

スキル

武器スキル   【大鎌術Lv5】【杖術Lv2】

魔法スキル   【風魔法Lv4】【土魔法Lv4】【闇魔法Lv8】【呪魔法Lv4】

        【下僕召喚Lv7】【召喚魔法Lv4】

生産スキル   【鍛冶Lv3】【木工Lv2】【調薬Lv1】【皮革Lv1】

        【調理Lv1】【道具Lv1】

補助スキル   【魔書術Lv5】【採取Lv1】【採掘Lv1】【伐採Lv1】

        【鑑定Lv3】【識別Lv3】【召喚Lv1】【幸運Lv1】

        【罠Lv2】【剛力Lv2】【巧みLv2】【速足Lv2】

固有スキル   【有形無形Lv2】


称号『始原の魔道』『絶望を乗り越えし者』『ゴブリンキラー』


収録の魔道書

名称  グロノス

階級  第90中階位

タイプ 万能

能力  【コレクションカードLv3】【カード化】【魔物図鑑】【解体】

    【召喚魔法】


 ステータス操作は落ち着いてゆっくりやらないと後悔する事になるので、今は確認に留めて置こう。

 取得したばかりの【罠】スキルが2に上がっている。魔法で作った罠は、スキルの範疇として認められている様だ。

 あと称号が増えている。他のゲームでもお馴染みのキラー系称号の様だ。効果はゴブリン種のモンスターに対して、ダメージが1.2倍になる事だった。取得条件はゴブリンを一撃で、一定数以上撃破する事と書かれていた。恐らく、イベント中に外門前を抑えられた時に手に入れた称号だと思われる。

「いらっしゃい」

 ステータスを確認している間に、道具屋に到着した。

 よく考えて見れば、島までの船代が幾らかかるかわからない。しかも、往復の予定である。

「ロックス殿、島までの船の代金はどれ位掛る?」

「はい、今回の私どもの役目はスファレ島への案内に御座いますれば、船は陛下がご用意してくださっております」

「そうなのか…」

 そうなると、ロックスとクロエの戦闘力を確認して於いた方が無難な気がするな。

「ポーション、マナポーションを」

「まいど!」

 購入したアイテムをポーチに仕舞う。

 店を出る道すがら、二人に声を掛ける。

「予定変更だ。ドラゴン対策にしてもそうだが、二人の戦闘能力をある程度知って於きたい。スファレに家を建てるにしてもコルが必要な事だし、ギルドに寄りたいのだが」

 思案する様に顎に手を乗せるロックス。本物の執事がなせる業なのか、どこか品がある振る舞いに見える。

「そうですな、わたしも城内が平穏だったこともあり、少々体が訛っているやもしれませんし」

「わたしはドラゴンとの戦闘経験がありませんので、互いの実力がどの程度なのか知って於くべきであるかと」

 ロックスが渋いナイスミドルな中年だとするならば、クロエは凛とした一本の花の様だ。美しい外見と隠す気が全くない刺々しい雰囲気は、バラを連想させる。

 二人の実力は俺よりも遥かに上のハズだが、ドラゴンと戦う上でどれだけ役に立ってくれるかは分からない。本人もドラゴンとの戦闘経験はない様だし、適当なクエストを受けて二人の実力を確かめる事にしよう。

「私は侍女をしておりますが、職業は聖騎士です。もともと戦闘の方が得意なのです」

 聖騎士と言えば光魔法と騎士道精神で有名な職業だ。RPGでも暗黒騎士と双璧を成す人気職である。何で聖騎士が侍女メイドさんなんてやっているのだろう。

「聖騎士?」

「はい、ジン様。わたくしたち夜郷族は太陽の光に弱いので、何とか対抗策をと考えている間に、気が付いたら聖騎士になっていました」

「そう言えば、二人とも夜郷族だったな?」

 夜郷族は特別な外見的特徴がない。耳も尖っていなければ、背の高さも個人でバラバラであり人間族との違いは外見に現れない。

「はい、それゆえ案内役に選ばれた次第」

「なるほどな…。ところで執事は、戦えるのか?」

 明らかに戦闘職ではないと思うが。

「執事は主の護衛が出来なければ話になりません。そも夜郷族に出来ない事は、殆どない為に執事を目指す者は多いのです」

「そうなのか…」

 確かにデメリットのHP1を除けば全てのステータスが高く、最初に選択できる職業も多かった気がする。俺の場合はオススメの中から選んだものなのだが、こちらの住人(NPC)が自由に選択した結果なのだろう。

 ただ、どうして執事に走るのかは分からないが。

「まぁ良いか、戦う分には問題ないのだろうし」

 話している間にステータスポイントは振り終えたし、二人の職業も戦えることも確認した。

 短い返事で話を切り上げると冒険者ギルドの看板が見えて来た。

 本当に何か、良いクエストがあれば良いのだが。

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