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グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
第二章 ゴブリンの襲来
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貢献ポイントランキング

明日は用事があるので、更新できるか分りません。

出来たらやるよ!

 ゲームを始める前にランキングを確認しよう。

 もちろん、昨日のプレイ中に思い出したイベントの貢献ポイントランキングの事である。

 家族の皆がどんな名前にしたのかは、昨日の夕食時に聞いておいた。忘れられがちだが、研究所からなかなか帰ってこられない父さんの分も聞いてある。

「ログイン」

 ランキングを確認するのは、ゲームの中から行う。

 当然、普通にインターネットで見る事も出来るのだが、こちらの方が後からログインする必要がないので面倒が少ない。

「…ふぅ」

 ログインして、人の少ない道を選ぶ。

 立ち止まっても迷惑の掛からない場所を探すためだ。

 酒屋の裏手に細い路地を見つけたので、奥に入ってみる。

「…ここなら誰も居ないかな?」

 本来は酒場の裏口に当たるのだろう。

 大きいタルが置いてあったり、酒瓶と思われる容器が散乱している。

「えっと」

 タルに腰掛けると現在のポイントを確認する。

「確か、カードを使うと…出た」

 現在俺の持っている貢献ポイントは、224ポイントだった。

 ランキングでは、100位にも入っていない。

 夜通しプレイを続ける廃人プレイヤーには、敵わなかったようだ。

 どんなに設定を弄っても8時間に一度の強制ログアウトが機能しているので、廃人と言っても現実世界をリタイアする程ゲームに捕らわれる事もないと思う。

 強制ログアウト後は、一日ログインが出来なくなるからね。

 強制ログアウトの条件は他にもあるけど、今はみんなのランキングを確認しよう。

「姉さんは…184ポイントか」

 このままのペースでは、100位以内に入るのも難しいかもしれない。

「楓のキャラネームは、そのままでカタカナで『カエデ』だったな」

 ランキングは78位、ポイントは311ポイントだ。

 あの三人は一緒に行動しているそうで、ポイントも同列である。

「『ツバキ』に『オトネ』か、俺が言うのも何だが、そのまま過ぎるな」

 珍しい名前なので、キャラクター名にしても違和感がない。仁は何処にでもある名前だしな。

「父さんも名前はそのまま『ヒデオミ』か」

 何でみんな実名でプレイしたがるのだろうか?

 ただランキングを見て、この名前は一目で見つけられた。

「ランキング…5位?」

 会得貢献ポイントは1223。

 父さんがプレイしていたのは、そんなに長い時間じゃない。

「農業…食料支援…あ」

 確か父さんは、母さんと一緒に農業プレイでのんびりやっていた。

 そうなると母さんのランキング順位が気になる。

「えーっと」

 母さんのキャラクター名は、実名を避けていたはずだ。

 確か名前は『シラユキ』だった。

「…一位」

 この際、順位はどうでも良い。

 問題はポイントだ、実に1957ポイント。

「うわー」

 討伐クエストで挽回できるポイント差ではない。

 ゴブリンキングが100ポイントなのだ。

 一体どれだけのゴブリンを討伐しなくてはならないのだろうか?

「逆転するには、討伐から離れた方が良いのか?」

 武器の作成なら鍛冶スキルもある事だし試してみるのも良いか?

 確か他にも資材運搬なんてクエストもあったな。運搬はスキルを必要としないから、ゲームを始めたばかりの初心者向けクエストなのだろう。

 戦うだけでは、ダメだ。

 当然戦闘もするが、他のにも貢献ポイントを稼ぐ手段を確保したほうが良さそうだ。

 急いで中庭の掲示板を確認しよう。

 フレンドのランキングはもうどうでも良いか、本人に会ったら聞けばいいのだ。

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