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グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
第二章 ゴブリンの襲来
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グランブルシリーズ

 防具製作の依頼をして、早くも一日が経過した。

 明日にはイベントが始まるので、そろそろ完成して欲しいところである。

「ん?」

 手紙のアイコンが点滅している。

 『アライン』のメール着信をしらせるアイコンとは違うアイコンなので、恐らくゲーム内メッセージの着信案内だろう。

「メッセージは…お、完成したか!」

 どうやらウコン、サコンの双子が防具を完成させた様だ。

 生産ギルドで待っているそうだ。

 早速、防具を受け取りに行こう。

「おおい、ここじゃ!」

「あ、来たね待ってたよ」

 生産ギルドの中に入ると直ぐに双子の姿が見えた。

「待ってたのか?」

「当然じゃ、出来立てを見せびらかしたかったからの!」

 ウコンは直ぐにトレード申請を送ってくる。

 申請を受理するとウインドウが視界に現れる。

「へぇ」

「どうじゃ!?」

「うちらの自信作よ!」

 ウインドウに表示された装備の性能は、購入した旅人装備よりも数段上だった。

 何しろランクが違う。

 旅人の装備はランク1だったが、この装備はランク2なのだ。


グランブルアーマー 服 ランク2 耐久値1500 品質A-

 体力+9 物理ダメージ減少 (微)


グランブルガントレット 腕 ランク2 耐久値1300 品質B+

 筋力+5 体力+4 器用+3


グランブルレガース 足 ランク2 耐久値1500 品質A-

 体力+5 器用+2 物理ダメージ減少 (微)


「物理ダメージ減少か…」

「うむ、ガントレットの方には付かんかったが、多分品質のせいだろう。A-に届かんかった」

「ガントレットは、大バサミを取り付けようと弄り過ぎたからね。結局関節に負担が掛かり過ぎるから、断念しちゃった」

 腕に大バサミ?

 頭に浮かんだのは、カマキリ人間。

 切り裂いたり、突いたりするのには向いている気がするが、実際の腕でも無ければ使い辛い事だろう。

「それって使いこなせるのか?」

「慣れればなんとかって所かのう」

「うちは重くなって、素早い動きが出来なくなるから諦めた所もあるよ。ジンさんの戦闘スタイルの話を聞いていたからね」

「なるほど」

 あの話を考慮して防具を作ってくれたわけか。

「幾らになる?」

「そうじゃの、素材は持ち込みでわしもマケると言ったからの。むー、2万コルでどうじゃ?」

「2万か…」

 今の所持金は、約3万コル。

 払えない金額ではない。

 イベントが迫る中、より強い防具の更新は望むところだ。

 まぁ、買ったばかりの旅人装備は勿体ないけど。

「よし、買った!」

「うむ、売った!」

 その日はウコンともフレンド登録して別れた。

 明日のイベントが始まるまでは、リアルで過ごすつもりだ。

 明日には研究所にも顔を出さないと行けないだろう。

 未使用の『リンクス』の件を相談しないとね。

「ログアウト」

 イベントの開始は、午後からだ。

 十分間に合うだろう。

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