表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
序章 クローズβ
14/168

続 運営

 某日某所。

「レベルロック、作業完了しました!!」

「フリーボス、データリンク完了です!」

「フィールドの更新残り30%!」

 予想外の事態に『グリモワール・オンライン』のスタッフは、一様の忙しさに徹夜の作業を強いられていた。

「だぁー、今日休暇だったのにー!」

「はいはい、ユニークボスはどうします!?」

「クローズにはいらんだろ?」

「正式までは無理そうだな…実装しなくてもバレ無さそうだが…」

「時間いっぱいまで、追加の方向で」

 ゲームの裏側ではスタッフの悲鳴が響いていた。

 本社会議室。

「それで…どうするんだ?」

「運営はプレイヤーには公平が鉄則でしょ」

「そうなんだがよ…二日でクリアは、あんまりだぜ?」

「丹精込めて作ったから気持ちは分かる」

「例の収集の子だろ?」

「やっぱ、魔王ルートじゃねぇか!?」

「正式サービスと同時発売のアレは?」

「えっと『リンクス』だっけか…東堂博士の許可はあるみたいだな」

「え…ウソ!?」

「なんでもゲーム好きな方らしくてな。ゲーミング仕様の『アライン』はむしろ推奨してるらしい」

「ほへー」

「本人VRゲームしたいから『アライン』作ったらしいしな」

「そこまで!?」

「でも、ゲーム制作は関わってないんですね」

「プログラム関連は手伝ってくれてるけどな…ストーリやモンスターのアルゴリズムなんかはやりたくないってさ」

「なんでまた」

「ゲームする時にネタバレが嫌なんだそうだ」

「はは、気持ちは分かる」

「でも、作るのが一番楽しいのに!」

「まぁな、でもよ。あの博士の事だから、また何か作ってんじゃねえか?」

「んー、何考えてるのか分からない人ですからねぇ」

「博士が見てることだし、違反プレイヤー以外が不利になるのはマズイって」

「だな」

「正式版のことも考えて、調節してみるか」

 徹夜の会議室でスタッフの団結は固くなったという。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] そういえばクローズドβなのに何で最終的に糞強くなる事に焦ってたんだ? 一週間でエンドコンテンツ達成ま無理だし達成しても残り日数なんて無いんだから別に気にしなくてよくね?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ