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グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
第三章 某国戦争編
127/168

昼間の世界

メリークリスマス!と何とか書き上げました。

次回からPvP大会が始まります。

おかしいな…この章の導入話の予定がガガガ


評価、ブックマーク有難うございます!

評価くれくれの人が増えた所為で、書かないと要らないと思われるので、今回から毎回書いて行こうかと思います。


 長い夜が明け、軽く朝食を済ませて勢いのままログインする。

「大会は明日か…」

 グリモワール・オンライン初の対人戦が解禁となる明日のイベント『第一回世界最強王座PvPバトルトーナメント』が明日から始まる。掲示板では単純に大会とかPvPイベントなどと呼ばれている。

 この大会に備えてレベルアップと装備の更新に全力を注いでいたのだが、装備の方は時間が足りないと断念する結果になった。つまり装備制作に当てる予定であった大会前日から、大会開始までの時間が空いてしまったのである。

 新しい種族になって職業も上級職になったが、ステータスが大幅に上がってから一度も戦闘を経験していないのは不安だった。そこでこの空いた時間を使って、戦闘と新しいスキルの使い勝手を確認しようという訳だ。

「それにしても、太陽の下を歩き回るのは、なんだか新鮮だ」

 初心者御用達の平原フィールドをフードも被らず出歩ける日が来るとは、進化して本当に良かった。これまではフードとマントを装備して日陰を利用したり、戦闘前にポーションで回復したりしてやり過ごしていたのだが、これからは町の中で一撃死に怯える心配はない。

 鍛冶の熱で死に戻ったり、階段で転んで死に戻ったり、走って来た子供との衝突で死に戻る事がないと言う安心感。

「歩きながらスキルの確認が出来るのは、地味にありがたい」

 戦う前に職業が変わって増えたスキルの確認作業を始める。進化以前はちょっとした事で死にかねないので、ケーキタイムと何度か合わせていたので今後はケーキを食べる時間が減りそうではある。


ネクロマンシー アクティブ

 生物の骸に命を与える忌避される力。死霊術の力の源であり、研鑽を続ける事で真価を発揮する。


死霊術 アクティブ

 彷徨う不死者を操る特異な魔法、ネクロマンシーと共にある事で真価を発揮する。


アンデッド作成 アクティブ

 人、動物、魔物など生物の骸を素材にアンデッドを作成する。作成されたアンデッドは、インベントリに収納される。


 スキルの文面だけでは内容が読み解けない物ばかりなのだが、ヘルプを活用して読み解くことが出来た。

 そもそもスキルとは、この世界に於ける技能である。言うなれば、漢字検定1級とか運転免許証の様な技能を証明する証だ。それは詰まる所、出来る様になったからスキルが追加されたと読み取れる。今回の場合は、その職業に就いたから可能になったという事だろう。

 なるほど特定の職業に就く事で解放されるスキルがあるなら、それは文字通り職業スキルと呼んでも差し支えないものだろう。

「まぁ、墓地で婆さんの話を聞いて大体わかったけどな」

 【アンデッド作成】は、骨や腐肉を使って人形を作るスキル。その作り出した人形を消費して、ネクロマンシーを発動させて戦わせると言ったスタイルらしい。墓場でリビングデッドというよりも、キョンシーを作り操る道士の方がイメージに近い。

 適当にぶらつき、見かけたゴブリンを倒しては骨を回収する。

「【アンデッド作成】…スケルトン?」

 使用したのがゴブリンの骨だったからか、小人サイズのスケルトンが誕生した。

「ああ、【ネクロマンシー】だったな」

 【アンデッド作成】で作り出したスケルトンが、カタカタと骨を鳴らしながら立ち上がる。完全にホラーである。

「ふんふん、アイテム扱いだから耐久度なのか」

 【ネクロマンシー】で操るアンデッドは、生産スキルで作り出したアイテムに過ぎない。装備品などと同じで、アンデッドには耐久値が設定されており、それが0になると破壊される。今は修理するスキルは持っていないので、どうにか手に入れたい。

 ただこのスキル嬉しい事に【下僕召喚】のような召喚制限がないのだ。普段から使用している【下僕召喚】はスキルのレベルという召喚数を決める限界があった。だがこの【ネクロマンシー】はアイテムが必要なものの、持っているアンデッドの数だけ配下として操ることが出来るのだ。

 何か落とし穴がありそうで不安はあるが、これから重宝するスキルとなってくれそうだ。

「使い勝手が良いのは助かるな。ドロップした素材をインベントリから取り出して、スキル発動するだけでいいんだから、カップラーメン並みのお手軽さだ」

 問題なのは【死霊術】の方だ【死霊術】を使おうとすると、視界に魔法登録の画面が浮かび上がる。つまりは魔法の一種という訳だが、【死霊術】がどんな物なのか全く分からないのだ。つまり、手本となる物が無いのだ。

「まったく、どんなスキルなのか…。使えないなら気にしてもしょうがないか」

 今は新しいスキルを育てる様に注力しようと思う。

 【アンデッド作成】に必要な素材はモンスターを倒す事でドロップするのだが、今までゴブリンからドロップしなかった骨や肉が落ちた。スキルに必要な素材が急にドロップするのは不自然だが、情報を求めて掲示板を漁ると、どうも職業の所為らしい。

 上級職に就くと、その職に必要なアイテムがドロップする様になるのでは?と掲示板では噂されていた。俺のネクロマンサー以外にも、料理人の職業に就いたプレイヤーなんかも骨や肉がドロップしているらしい。

「へぇ、みんな考える事は同じかぁ」

 イベントの大会に備えて進化したプレイヤーが、自分の職業を書き込んでいる。

 ネタバレ防止措置は健在のみたいだ。疑問に思った他のプレイヤーが運営に質問を送ったらしく、運営陣から『お問い合わせに対する回答』との見出しでニュースが更新されていた。

 まとめるとネタバレ防止措置は掲示板限定であり、ゲーム内での会話にはネタバレに関する措置は取っていないそうだ。つまり運営が言いたいのは、せっかくリアリティの高いゲーム世界にいるんだから、プレイヤーなり住民に話しかけて情報を集めて欲しい。そして、よりこの世界を感じて欲しいと。

「『魔装化』『ウインドボール』」

 今日は軽めに終わらせて、しっかり睡眠時間を取ろう。


≪スキル【有形無形】のレベルが上昇しました≫

≪スキル【鑑定】のレベルが上昇しました≫


 素材が気になって、つい【鑑定】を掛けてしまうのでレベルが上がった。【有形無形】はHPがあると気が抜けて、ゴブリンの攻撃を躱し損ねたのが原因だ。

「あー、今日中に被弾癖直さないとな」

 忘れがちな魔石生成もやっておく。

「お、Aランクだ」

 魔石の最大ランクが不明なので使用は控えて於く事にする。

「そろそろ、別の狩場に移動するか…」

 じっくり素材を集めて、研究したいものだ。

名前  ジン

性別  男

種族  夜行族Lv1

職業  ネクロマンサーLv1


HP  229

MP  167

筋力  40+15(55)

体力  40+19(59)

器用  39+9(48)

精神  39+9(48)

知力  35+7(42)

俊敏  33+3(36)

運   36


種族ポイント  0

スキルポイント 34


グリモワール  収録の魔道書 (グロノス)


武器1     フィルカーズ・サイス

武器2     ピーターの杖

頭      

胴       グランブルアーマー

腕       グランブルガントレット

腰       旅人のポーチ

足       グランブルレガース

靴       旅人の靴

アクセサリー  旅人のマント

アクセサリー  地竜の腕輪

アクセサリー


所持金      12870コル


スキル

武器スキル   【大鎌術Lv11】【杖術Lv3】

魔法スキル   【風魔法Lv7】【土魔法Lv5】【闇魔法Lv10】【呪魔法Lv6】

        【下僕召喚Lv10】【召喚魔法Lv6】

生産スキル   【鍛冶Lv3】【木工Lv2】【調薬Lv1】【皮革Lv1】

        【調理Lv1】【道具Lv1】【裁縫Lv1】

        【アンデッド作成Lv1】

補助スキル   【魔書術Lv10】【採取Lv1】【採掘Lv1】【伐採Lv1】

        【鑑定Lv5】【識別Lv5】【召喚Lv6】【罠Lv2】

        【幸運Lv4】【剛力Lv4】【巧みLv4】【速足Lv4】

        【気配察知Lv5】【魔力察知Lv5】

職業スキル   【ネクロマンシーLv1】【死霊術Lv1】

固有スキル   【有形無形Lv8】【暗香疎影】


称号『始原の魔道』『絶望を乗り越えし者』『ゴブリンキラー』『漫才師の勲章』

  『恐怖を知る者』『語られぬ英雄』


収録の魔道書

名称  グロノス

階級  第81中階位

タイプ 万能

能力  【コレクションカードLv4】【カード化】【魔物図鑑】【解体】

    【召喚魔法】【販売】【魔石生成】


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