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グリモワール・オンライン  作者: 灰猫
第三章 某国戦争編
114/168

素材を集めよう1

300人近く減っていたブックマークが、270人近く盛り返してた。

お陰で総合日間にランクインしてました。

ブックマークありがとうございます。

 鉱山の町から北西に進んだ場所にある鉱山の入り口に来ている。

 鉱石採掘のクエストを受けたのは、武器防具に使う金属素材を集めるついでだ。クエストで鉱石を提出する個数は明記されてなかったし、何も問題は無い。

 しかし、思い付きでアーロックを飛び出したものだから、ピッケルも松明も用意していない。

 まぁ、松明は魔法で灯りを出せば良いだろう。

「結構、暗いな」

 入り口から大手を振って堂々と鉱山に侵入すると、外からの光が届かない奥の方は完全な暗闇を作り出している。

「なんだかダンジョンみたいな所だな。普通は横に穴を掘ったら、ライトでも備え付けるものだが…」

 この世界に電気製品はないので、取り付けるとすれば松明や蝋燭ろうそくと言った電気を使わない物が用いられるだろうが。

 日光が遮られれば、得をするのが夜郷族だ。

 一応の安全策として、暗がりでHPを回復させてから奥へと移動を開始する。

「お、採掘ポイントか…」

 採掘ポイントは、見た目で判断できる様に両手で抱える程の大岩の姿をしている。それだけだと岩場のフィールドを作る時に困るので、岩の角は直角にカットされている。

 大岩ではあるのだが配置は地面の上だけではなく、壁にめり込んでいたり、壁一面にあったりとそれなりにパターンがあるようだ。

「確かピッケルが無くても…」

 鉱山の壁に埋め込まれた大岩に触れる。

 大岩の内側から光が漏れだしたかと思うと、大岩が割れ中から鉱石が出現した。

「なるほどな。こうなるのか」

 まず【採掘】スキルを所持していれば、採掘を行う事が出来る。これはこのスキルが行動制限を解除するスキルだからだ。VR空間と言っても何でも出来る訳では無い。やろうと思えば出来るが、それは全てのプレイヤーがGMゲームマスター権限を持つに等しい。そんな無秩序なオンラインゲームは、マッドな変態しかやらない。

 要は行動を行う為の許可証が、【採掘】の様な行動制限を解除するスキルという事だ。それで理解できなきゃ、生産系スキルは許可制で、許可証はスキルと覚えておけば良い。

「黒鉱石…練習用だな」

 ピッケルが無くても採掘が可能なのは、採掘するのはスキルが行うのでプレイヤーが下手に労働する必要がないというだけだ。これにも運営陣が反発していたのだが、素人がピッケル振って石を掘り出した所で、まともな品質で手に入れるのは、まず不可能だからだ。

 スキルのレベルが上がれば品質が上がる設定に変更しても問題は発生する。そもそも採掘専門のプレイヤーは一定数いるだろうが、素材として鉱石を消費する生産職プレイヤーの方が多いのだ。間違いなく。

 そこで運営は考えた。

 なら採掘と採取とかはスキルに任せるけど、燃料として魔力消費させれば良いんじゃないか?

 こうしてピッケル無しの採掘、ナイフ無しの採取が誕生したのだ。

 この話はよっぽど嫌々採用したのか、グリモワール・オンライン作成ブログにねちっこく記載されている。

 ちなみにその後ピッケルなど現実の素材採取に必要そうなアイテムには、スキルの効果を押し上げる能力があるアイテムとして登場している。

「あ、暗いままだと他の人にモンスターと間違われるか…」

 暗闇で蠢く人型なんて他のプレイヤーから見たら、PKと間違われて攻撃されかねない。

「『ブラックライト』」

 闇魔法を使って明り取りの魔法を創り出した。闇で光を創るとは何のとんちなのか。

「…うっすら明るい。例えるなら、真夜中の水槽が並ぶペットショップぐらいの…」

 こんな場面で要求されている灯りって、自分の為でもあるけど相手に自分の居場所を教える為のものでもある。正直相手には役立ちそうにない気がしないでもない。

「おー、モンスターもいるのか」

 アーロックが鉱山として所有しているなら、魔物と遭遇する事はないと思っていたが、よく考えればこの鉱山がアーロックの所有地じゃない事は予測できる事だった。もし鉱山を所持しているなら、山の麓に休憩所を兼ねた小さな村くらい無ければおかしい。もっと言えば、そこにアーロックがあっても良い。

 恐らく町の所有する鉱山ではなく、町が利用する鉱山なのだろう。

「魔装化」

 鉱山に似合うメットを被った出で立ちのモグラ。こちらに気が付いた様子はない。

 この鉱山という狭い通路での戦闘は、大きな獲物である大鎌では不利だ。だから魔法での攻撃が基本となる。

「あ、識別」

 最近使う機会に恵まれなかった識別を使って於こう。


モールン Lv4 種族 土獣人 職業 鉱山夫

 HP100 MP40


「あれ?」

名前  ジン

性別  男

種族  夜郷族Lv17

職業  死霊使いLv17


HP  160

MP  119

筋力  30+15(45)

体力  30+19(49)

器用  26+9(35)

精神  28+9(37)

知力  30+7(37)

俊敏  27+3(30)

運   27


種族ポイント  0

スキルポイント 40


グリモワール  収録の魔道書 (グロノス)


武器1     フィルカーズ・サイス

武器2     ピーターの杖

頭      

胴       クランブルアーマー

腕       グランブルガントレット

腰       旅人のポーチ

足       グランブルレガース

靴       旅人の靴

アクセサリー  旅人のマント

アクセサリー  地竜の腕輪

アクセサリー


所持金      12870コル


スキル

武器スキル   【大鎌術Lv10】【杖術Lv3】

魔法スキル   【風魔法Lv5】【土魔法Lv5】【闇魔法Lv9】【呪魔法Lv5】

        【下僕召喚Lv9】【召喚魔法Lv5】

生産スキル   【鍛冶Lv3】【木工Lv2】【調薬Lv1】【皮革Lv1】

        【調理Lv1】【道具Lv1】

補助スキル   【魔書術Lv9】【採取Lv1】【採掘Lv1】【伐採Lv1】

        【鑑定Lv3】【識別Lv4】【召喚Lv2】【罠Lv2】

        【幸運Lv3】【剛力Lv3】【巧みLv3】【速足Lv3】

        【気配察知Lv5】【魔力察知Lv3】

固有スキル   【有形無形Lv7】


称号『始原の魔道』『絶望を乗り越えし者』『ゴブリンキラー』『漫才師の勲章』

  『恐怖を知る者』


収録の魔道書

名称  グロノス

階級  第86中階位

タイプ 万能

能力  【コレクションカードLv4】【カード化】【魔物図鑑】【解体】

    【召喚魔法】【販売】

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