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王都ロベルティアへ

シリーズ2話目です、1話目から読むとさらにわかりやすく読んでいただけると思います

あれから少し歩き街道を見つけた私たちは落ちている時ラナンが見つけたという都へと向かっている

「かなり大きく見えたからここら辺の中心的な都市じゃないかな、ひとまず情報収集がしたいしそこに行ってみよ」

「ただ言語がどうなるんでしょうこれ、喋れませんよねこの世界の言語、」

「そこは大丈夫、私たちが今喋ってるのが日本語じゃないんだよ転生と同時に私たち自身は言語に適応してるから、ここら辺は守護神の特権だよ」

へぇ〜便利だなと思いつつ先へ進んでいると、少し先に馬車が見えた、いやそれだけじゃない、金属のぶつかる音

「トラブルですよねあれ、」

助けた方がいいのかと少し悩む、

「かなりいいつくりの馬車だねあれ、私たち繋がりすらないし恩を売るのはいいかもね」

それもそうかと考えつつ足に神秘を込め、走り出す

(リーダーかなあれ、)

周りに指示を出しながら動くやつが1人、300メートルはあった距離が一瞬でなくなり背後に立つ

「そこまで」

「あ?なんだてめぇ!?」

言葉と同時に刃をふりかざす、それが振り下ろされるより早く相手の頭に蹴りを入れる。

声すら発せず横に吹き飛ぶ、さすがに死んでしまっている力加減が難しい、改めて敵に向き直る

「今去れば追いはしない、だか」

言い終わる前に悲鳴をあげ逃げていくが、一人腰を抜かし動けなくなっているようだ。(やりすぎたか)


兵も少し警戒してしまっているがある男はこちらに歩みよって兜をとって顔を見せる、その腕や手の平、ガタイの良さから相当な猛者であることがわかった

「助けてくれてありがとう、私は王都ロベルティア騎士団長、ローブスト・オルランド騎士団を代表して感謝する」

そういいこちらに手を差し伸べる、握手を求められることがあろうとは少し嬉しくその手を取る。

「私はリーベル旅人です、助けられて良かったです」

「早いよ〜、もう終わってるじゃん〜」

「こっちはラナン、旅の同行者です」

「よろしくね〜」

「あぁよろしく嬢ちゃん、話はあとでもいいか?今は兵の状況を確認したい日も落ちかけているし野営の準備もしないとだからな」

「わかりました、では後ほど」

「あぁ後でな、」

ひとまず休憩をすることにし野営の手伝いをすることにした。

「団長こいつはどうしますか?」

「拘束しておけ、王都に戻ってから突き出しに行く」

(さっき腰抜かしてた奴か、)


野営の準備も終わり休憩していると後ろから声をかけられた

「お二人共手伝いありがとうね、はい!干し肉とスープ、あと水よ」

「ありがとうございます、ですがいいのですか、食料を渡して」

「私は副団長のティナ・ジェーンです食料の管理は任せられてるし、元々余分に持ってきてるから遠慮しないでね」

そういい手をひらひらと振りまたほかの兵に食料を配りに行った。

騎士団の団長と副団長が護衛に付いてる馬車、一体誰が乗ってるのやら。

「食べましょうか、ラナンさん」

「そうだねこっちに降りてきてから時間経ってるしお腹すいたね」

そういい美味しそうに干し肉を食べる、干し肉ってそんなに美味いのかと思いひとくち食べる

(塩味、結構いい塩なのかなたしかに美味しい)

スープも野菜のみだったが味が染み出してて優しい味だった。堪能し食休みしているとまた話しかけられた

「2人とも、我々が護衛している方がお前たちに例がしたいと、来てくれ」

ついて行ったところにいたのは、翡翠のドレス、焚き火の光を反射し仄かにひかる銀色のティアラ、

白銀の髪、歳は12、13くらいだろうか、見た目からもわかる、かなり高貴な方だ、片膝を付いた方がいいと思いかがもうとし、そのままでと言われ姿勢を正す。

「私はロベルティア王国第2王女、レナイト・ロベルティア、今回は助けていただきありがとうございます。騎士団の皆も軽傷ですみました。今は約束しかできませんが、王都に帰ったら必ず報酬をお渡しします、それと同時に、もう一つ頼まれてほしいことがあります」

「なんでしょうか」

「あなた方には引き続き護衛を頼みたいのです。もちろん他に用がなければですがどうでしょうか」

王都、ラナンの言っていた大きい都はおそらくそれだろう、損は無いし、

「わかりました引き受けます」

「ありがとうございます、旅人さん」

「私はラナンだよ、こっちはリーベルよろしくね」

「ラナンちゃんにリーベルさんですねよろしくお願いします」

2人は見た目は歳も近そうだし話も気楽なのだろう、


「では私達はこれで、よくお休みになってくださいレナイト様」

「はいおやすみなさいリーベルさん、ラナンさん、明日もお願いしますね」

私たちも焚き火に戻る

「ラナンさんは先に寝ててください、まだ少し確認したいことがあるので」

もう眠気が限界なのか、こくりと頷くだけでそのまま寝てしまった

(さてっと)

近くの木に縄で首を縛られてるのか、

「大丈夫ですか?」

まだ少し震えている手を見て声をかける、襲撃の際周りとは違いこの子は終始脅えていた

「布団です使ってください、夜は冷えるかもですし」

そういうと渡したそれにくるまり背を向け寝てしまう。

(警戒されて当然か、)

今はどうしよもないためひとまず自分も寝ることにした。


朝起きるとすぐに支度をしまたあるきはじめる、私は外で護衛警戒を、ラナンさんは見た目が少女なので馬車の中で警護兼おしゃべりの相手役だそう、そもなんで第2王女がここにとも思ったがなんでも別荘にいる祖父に会いに行っておりその帰りだったそう、

「そういう君たちはなぜ旅を?君はともかくあのお嬢ちゃんはまだ子供だろう、何か訳ありか?」

「元々は村に住んでいましたが、両親がどちらも他界してしまいました、裕福な家庭ではあったものの外から来たこともあり居心地が悪く、出ていこうと決心したのです、なので王都に向かっていたんですよ」

なるほどな、と言い少し涙ぐんでいる団長を横目で見つつ歩き続ける、大体はホントのことだ、嘘は少ししかない

「大変だったのね、王都に行ったら私たちがしばらく面倒見るわ、任せなさい!」

助かります、とそんな感じで会話しながら進み続ける、予定では今日の夕暮れよりも前には着くらしい

どんな所かな〜と想像しようとした瞬間、それを吹き飛ばすほどの強風に突如襲われる、

同時になにか巨大な影が頭上をとおりすぎた

「ワイバーンだ!!」

1人の兵士が叫んだ


「なんでこんな所にワイバーンが、」

「全員警戒態勢を取れ!馬車は後方に下げろ!」

即座ローブスト団長が指示を出す

「お前たちも下がれあれはお前たちじゃどうにもならん」

他の団員も下げ前線には副団長と団長のみとなる、するとラナンさんが馬車からおり話しかけてきた

「あのワイバーン、あれちょっとおかしい災いかもしれない」

おかしい、ワイバーンなんて初めて見るしそもそも元の世界じゃあんなのいないので何が変なのか分からない。

「どこが変なんですか、いまいち分かりません」

「すっごい少量だけど体の周り、神秘が流れてる、あれは本来現世の人は使えないはずだよ、神秘としてそのまま使ったり纏ったりできるのは私たちだけ、ほかは使えるように体が魔力や神力に変換しているんだよ、って教えたでしょ、」

そうだった神秘はあくまで私たちだけ、人や神はこれらを無意識のうちに取り込み魔力、神力に変換して行使する、ということだった

「ならあれは、災いですかね」

「そうだね、あれ自体が災いとは言えないけど、今回災いはここを狙ってるって言う証拠かな」


「副団長強化魔法を頼む、その後攻撃魔法で支援、トドメはその時最大火力をたたき込める方が決める」

「了解、"身体強化(ブースト)"、"防御補助(プロテクトアシスト)"」

「行くぞ!」

飛ぼうとするワイバーンに副団長の魔法が翼を貫きそれを止める

「暴風の(ゲイルアロー)

その後もいくつもの風の矢がワイバーンに放たれる

「ッらぁぁぁ!!」

その隙にワイバーンの足を落とす、体勢は完全に崩れた、あとは首を落とせば

「な、なんだと」


ローブスト団長の見事な剣技、副団長の魔法、それら全ての傷が回復していく、それもそのはず神秘を持っている相手にはこれでは足りない回復しきれないほどの速度でダメージを与えるしかないが今それができるのは、

「ラナンさん二人をこちらに運びますので視界をさえぎっておいてくれますか、そこから先は私がやります」

「わかった無茶しないようにね」

頷き前を見すえる、まずやるべきは前線のふたりの回収、次に討伐、深呼吸をし足に神秘を込める。前の時よりもさらに強く、同時ワイバーンの爪がローブスト団長に振られる、地面を蹴り一瞬でその間に入り神秘を込めた足のまま、その爪を蹴り飛ばす、すぐにローブスト団長を抱え少し後ろにいるティナ副団長も抱えてラナンさんのところまで下がる、

「頼みました、」

そういいまた前線に駆ける

「岩石の(ロックウォール)

完全に視界が遮断されたのを確認しワイバーンに向き合う、風の矢があれだけ聞くのなら神秘も風を、討ち損じないよう威力はしっかり

足に神秘を込め敵の攻撃を待つ、案の定爪を振り下ろすワイバーンに対し瞬時に間合いを詰める、賢いわけじゃない、相手の届く範囲で待てば必ずこうなる。相手の神秘の核の位置はわかってる、手をかざし神秘を風にし放つ

「烈迅の(れつじんのや)

放たれた矢は、ワイバーンの神秘の核を貫き、雲を裂き、周囲の風すらも裂いて見せた、

なるほど確かに無闇に人には振れないな、


「ラナンさん、終わりましたよ、」

ひとまず終了と、安全だと声をかける、同時に異変に気づく、ワイバーンは塵となって消えていったのだ。

(こんなふうに消えるのか?)

「本来はこんな消え方じゃない、しっかり生物と同じだよ本来はね...」

「どうなってるワイバーンの死体が塵になるなど、そこまでの威力なのか君が使った魔法は」

「いやこれはワイバーン側に異常がある筈だよ、リーベルは至って普通の魔法しか使えないからね、たまたま弱点を知ってたから倒せただけだよ」

上手いことカバーを入れてくれたラナンに合わせてそうですよと相槌を打つ、

「そうか、まぁここら辺に現れる時点で異常ではあるな、後で国王に報告だな」


既に災いが手を伸ばしてきていること、そして自身の近くに狙いを定めたこと、早速仕事が出来てしまいそうだと今にも頭を抱えたくなる状況ながらも歩き続け、しばらくして王都の城門に着いた。

城門をくぐり王都へと入った、人の賑わい生活の音久々に聞いたそれに少し感動を覚えた

すると第2王女が馬車からおり、自慢げに両手を掲げ待ってましたと言わんばかりに言った

「ようこそ!王都ロベルティアへあなたたちを歓迎します」

その時の笑顔は少し年相応に見えた。


最後まで読んでくださりありがとうございました、余談なのですが干し肉ってどんな感じかな〜って思ってます、いつか食べてみたい。

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