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Come back to the moon water  作者: 白古賀
Chapter4 <See you goodbye,>
37/45

4-2

 ベレンは<チラヴェーク>を反転させ、改めて目的地である月面湖の位置を確認する。

 月面湖は近くにある――むしろ周回軌道に乗っていることにより、少しずつ近づいている。


 このまま、ほとんどまっすぐに降下すれば月面湖に到達できるだろう。

 それがわかると、ベレンに迷いはなかった。


「――行くぞ」


 ベレンは声をかけ、キラナは「はい」とだけ返す。

 ベレンは<チラヴェーク>を一気に反転させると、一気に降下を開始した。


 <チラヴェーク>の高度が一定ラインを下回った瞬間、月面の無人兵器から、無数のミサイルやレーザー砲が殺到する。

 ベレンの操る<チラヴェーク>はレーザー砲の射線を躱し、迫るミサイルを手持ちのレーザー砲と頭部の機関砲で迎撃する。

 さらに、粒子収束砲を月面に向けて撃つ。光り輝く粒子線は月面の防衛施設の一角に着弾し、破壊する。


 だが、時間差で飛来したミサイルがさらに<チラヴェーク>に迫る。

 迎撃は間に合わない。ベレンはそう思ったが――間一髪、<チラヴェーク>は急速に旋回し、ミサイルを機関砲で破壊する。


「無理をしますね」


 操作したのはキラナだった。

 繊細かつ大胆な操作を、彼女はレバー一つでやってのけたのだ。


「でも、初めてシステムを使うにしては、非常にうまいです」

「ありがとう。だが、まだ足りない。さっきの急激な機動はどうやった?」

「アポジモーターと重力制御装置、流体リアクションホイールの併用です。今のでリアクションホイールの角運動量が急激に変化したので注意してください」

「なるほど……」


 キラナとの会話の間にも<チラヴェーク>はさらに月面への降下を続ける。

 時折飛んでくるレーザー砲の射線を躱し、さらにミサイルも回避と迎撃を行う。


 ベレンの眼前には無数の幾何学図形と文字列が浮かび上がっては消え、スクロールされている。それら一つ一つが、全て重要な意味を持っている。それは機体の情報を、そして機体が観測した情報を表現し、世界を表現するためのコードだ。

 ベレンの意識は図形と文字を認識し、そこから意味を抽出する。その意味が連なって、脳内で連鎖的に繋がっていく。三次元空間では到底表現できない、有機的で流動的、多次元的な情報の繋がりだ。


 重力場的空間状況、電磁場的空間状況、空間内に分布するオブジェクトの配置、相対速度、力学的要因と加速度、それらから導き出される未来位置の確率分布……それらの観測データから世界を解釈し、それを以て<チラヴェーク>という複雑なマシンを操作する。

 各種関節のアクチュエーターシステム、重力制御装置、流体リアクションホイール、熱核ロケットエンジンのスラスターとアポジモーター……そしてそれらを駆動させるための電力供給系、推進剤、そして制御するための制御系統……あらゆる要素が複合し、しかし一つ一つの要素をいちいち指定することはなく、結合した一つの概念として連動させる。

 ベレンの脳内で「世界」が――目に見える部分も見えない部分も含めて――高次の概念として組み立てられていく。


 高度を落とすにつれて、攻撃はさらに激化していく。

 それを躱し、迎撃し、時に地上の攻撃施設に反撃しながら、さらに月面に向けて接近するが――


「ち――!」


 攻撃が飽和する。殺到するミサイルに対し、バルカンを撃ちながら機体を宙返りさせ、ミサイルの一部を迎撃のレーザーにぶつけて消滅させる。

 それでも時間差で追ってくるミサイルをレーザーで迎撃しながら、やむなく機体を上昇させる。


 迎撃が追いつかない。

 このままではこれ以上接近するのは困難だ。だが……


『――頭部機関砲 銃身過熱』

『――粒子加速砲 圧縮臨界粒子残量ゼロ』


 告知音声で、二種類の武装が使えなくなったことを知らせられる。


「使えるのはレーザーだけか……厳しいな」


 ベレンは<チラヴェーク>の右手に持った粒子加速砲を投棄しする。

 既に加速砲は粒子残量を残しておらず、キャパシタの電力を再充填しても使うことはできないのだ。


「まだ他に武器はあります。使用実績のない試作品ですが」


 キラナは言うと、スイッチの操作する。

 背部のウィングバインダー、その残り六本のうち二本が分離して変形。

 根本同士が結合し、両刃剣のような形になったそれを<チラヴェーク>はその右手に両刃剣を握り込む。


「これは……?」

「要するに『剣』です。振り回して、切ってください。理論通りであれば、表面の微細振動と熱によって触れたものを破砕できるはずです」

「剣だと……いや、わかった」


 いくら人型兵器とはいえ、剣などという概念はベレンにとってはあまりに荒唐無稽だった。

 だが議論している暇はない。さらに飛んでくるミサイルに対し、ベレンはとっさに振り回した両刃剣を翳す。

 ミサイルは両刃剣に触れた瞬間にことごとく爆発し<チラヴェーク>を衝撃が襲うが、損傷はない。


 月面に空気は無い。

 したがって、ミサイルも機体本体に直撃しない限りは致命傷とはならないのだ。


「これは……いけるな!」


 振り回した両刃剣が『盾』として使えることがわかったベレンは、一旦上昇していた<チラヴェーク>を再び下降に展示させ、まっすぐに月面へと突っ込む。

 ミサイルとレーザー殺到するが、レーザーの射線だけを躱し、ミサイルは両刃剣の『盾』で強引に道を切り開いていく。

 さらに、左手のレーザー砲で地上の攻撃施設を潰していく。


 月面湖までの距離はそう遠くない。

 <チラヴェーク>の高度はかなり下がり、順調に近づいている。


(このままいけば――到達できるか?)


 ベレンが希望を持った、その瞬間だった。


「ベレンさん――!」


 キラナが叫ぶのと、<チラヴェーク>のセンサーのアラートがけたたましく鳴り響くのと、そして<チラヴェーク>の操作系に意識を委ねているベレン自身の感覚が「それ」に気づいたのは全く同時だった。


 ベレンが機体を咄嗟に後方へ下がらせる、その瞬間に、下からレーザーが撃ち込まれる。

 かろうじて<チラヴェーク>本体はその攻撃を躱したが、左手に持っていたレーザー砲は敵のレーザーに貫かれ、呆気なく破壊された。

 ベレンはその敵を見る。その正体は――


汎用多脚宇宙戦闘機(オクトパス)、か――!」


(なんだ……どこから現れた?)


 ベレンは戸惑う。直前まで一切センサ類に反応が無かったにもかかわらず、そのオクトパスは突然現れた。まるで何もない空間に突如として出現したかのように。


 敵の汎用多脚宇宙戦闘機(オクトパス)はたった一機――ではない。二機、三機、四期――次々と新しい機体が現れ、合計九機がベレンの<チラヴェーク>を塞ぐのようにして空中に出現する。


「敵の配置からして、三機編隊が三つだ。おそらく連携してくるだろう……」


 ベレンは呟く。


「戦うしかないか……?」

「私たちの目的はあくまで月面湖です。ですが、彼らは、おそらくは――」

「ああ、通してくれないだろうな」


 それに、強引にすり抜けたとしても後ろから撃たれるだろう。そもそも、純粋な推力重量比――すなわち加速力においては敵のオクトパスの方が優れている。人型航宙機が廃れた理由だ。加速力でも運動性でも生産性でも劣る「人型」がわざわざ採用されることなどなかった。


 だが――


(それでも、キラナは<チラヴェーク>を作った。どういう意図があるかは知らないが、それでもこの機体のポテンシャルを信じているんだ。なら、私は――)


 それに、応えるまでだ。<チラヴェーク>には<チラヴェーク>にしかできないやり方で戦えばいい。


「やるかないな」


 <チラヴェーク>は右手の両刃剣を分割し、改めて左右の手に持つ。

 敵の右翼――<チラヴェーク>から見て左側から三機編隊のオクトパスが突撃しながら機銃の銃撃を仕掛けてくる。地上では使用が禁止されている劣化ウラン弾を電磁気力で打ち出したものだ。


 ベレンは<チラヴェーク>の機体を敵の射撃軸線からずらして回避する。基本的な編隊機動ゆえ、攻撃は読みやすい。さらに右側の左翼からも同様の攻撃。今度はやや照準が分散されたそれを、今度は大きく上に上昇して回避する。そのまま宙返りして頭と脚の位置を入れ替え、右翼の三機編隊、その中央の機体に対し、すれ違い様に剣で切り付ける。爆発し、バラバラに砕け散るオクトパス。残りの二機も中央の機体の爆発に巻き込まれ、損傷してゆっくりと落ちていく。月面ゆえ地球よりは弱いといえど重力はあり、推力なしでは空中に留まることはできない。それが、オクトパスの高い運動性に制限をかけ、単調な機動になってしまっているのだ。本来は完全な無重力環境下で運用する機体なのだから、これは仕方のないことなのである。


 再び頭と足を入れ替え、機体の姿勢を立て直す<チラヴェーク>に対し、中央の三機編隊はその場から二発ずつのミサイル射撃を行う。それと同時に、左翼の三機編隊が右側から突撃をしてくる。同時に対処していては間に合わない。


 ベレンは<チラヴェーク>の推力を全開にして、向かってくるミサイルを()()()()()()、中央の三機編隊に突っ込む。ミサイルの爆発も<チラヴェーク>に有効な損傷を与えることはない。そして、そのまますれ違い様に、三機編隊のうち二機を剣で切りつけて爆発させる。巻き込まれ、残り一機も損傷し、月面に墜落。


 だが、それと同時に<チラヴェーク>の背部を衝撃が襲う。残った右翼の編隊が旋回し<チラヴェーク>に対してミサイルの攻撃を行った。その一髪が背部に命中したのだ。


『――背部二番可動肢損傷、動作不良』

『――メイン推力システム損傷、稼働率60%に減少』


 システムアラートが機体の損傷状況を教えてくる。致命的ではないが、小さくない損傷だ。ミサイル一発が命取りになる。


 さらに二発のミサイルが接近する。オクトパスのミサイルはおそらくこれで最後だが、当たれば終わりだ。だが<チラヴェーク>の姿勢は崩れたままだ――


 ベレンは咄嗟に頭だけを振り向かせて、頭部機関砲を撃つ。銃身の冷却はすでに終わっていた。

 ミサイルは機関砲に迎撃され、爆発する。その間に<チラヴェーク>は体制を立て直し、突撃してきたオクトパスに対し、剣を一閃する。だが――

 爆発する三機のオクトパス。それと同時に、機体に衝撃とアラート音。


『胸部装甲、サブ推力システム損傷。メイン推力システム損傷大――緊急自動停止』

『重力制御システム、動作不良』

『頭部機関砲――残弾ゼロ。カートリッジ投棄』


 次々とアラートメッセージが告げられる。 


「ベレンさん、メイン推力と重力制御装置が使えなくなりました。このままでは――」

「わかっている、衝撃に備えてくれ」


 地球より小さいといえど、月にも確実に重力は存在する。そしてもはや<チラヴェーク>にその重力に抗う術はなく、月面へと降下――いや、墜落していく。


「ちっ――!」


 ベレンは残ったサブ推力システム、アポジモーターで機体の姿勢を立て直し、降下速度の減少を試みる。そして――落着。

 機体は衝撃で何度か跳ねながらも、なんとか月面に着地する。


『――左脚、右脚関節部損傷』

「満身創痍だな……」


 呟いたベレンに、キラナは問いかける。


「ベレンさん、月面湖には辿り着けますか……?」

「ああ、いけるさ。まだ距離はあるが、脚も動く。飛べなければ歩けばいいだけだ。まだ――」


 だが、彼の言葉が終わらないうちに、さらに新しい敵が現れる。それは<チラヴェーク>とよく似た、二足歩行の機体。それが月面に十機以上あって<チラヴェーク>の前に立ち塞がっている。


「これは……」


 さすがのベレンも、動揺を隠せずに言う。


「なんだ……なんでこんなものがここにある……? それに、今どこから現れた? 直前まで、なんの反応も――」

「ああ……そういうことですか」


 ベレンの独り言の途中で、キラナは何かを悟ったように言った。


「キラナ……?」


 キラナの声色で何かを察したベレンは訊き返す。


「ベレンさん。私は思い違いをしていました。我々は、彼らと戦ってはいけなかった――」

「キラナ? 何を言っているんだ?」

「ですから、戦ってはいけないんです。拒んでいるのは私の方だった……」


 立ち尽くす<チラヴェーク>を取り囲むように、さらに左右と背後からも三機ずつ、同じような二足歩行の機体が現れる。それら全てが同じ形で<チラヴェーク>とよく似た大きさと構造を持っていたが、背部のウィングバインダーは四本しかなかった。

 その代わり、最初から片手に銃のようなものを持っており、もう片方には盾のようなものを携えている。


「これは、私たちの生きたいという意思……この世界への執着……」


 おそらく、この機体一つ一つの性能が<チラヴェーク>とほぼ同等か、それを上回っている可能性もある。ベレンは直感的にそう思った。


「私たちをここに押し留めておくための力なんです。だから……」


 さらに、月面を走る戦車のような履帯をつけた車両が多数近づいてくる。車両の上半分には、砲塔の代わりに直方体のミサイルコンテナがある。

 ――月面用のミサイル自走砲だ。


「ベレンさん、彼らと戦わないでください。我々は攻撃してはならないんです」 

「そうは言うが、向こうはそのつもりではなさそうだぞ」


 ベレンは完全に包囲された状況を確認しながら言う。

 地上での方位に加え、さらに上空からは新たなオクトパスが編隊を作って遠巻きに旋回している。


「それは私たちが銃を抜いたからです。大丈夫、そのまま動かないでください」


 キラナがそう言っている間にも、ベレンたちを<チラヴェーク>を取り囲む二足歩行の機体たちが、一斉に銃を向ける。<チラヴェーク>のシステムが警告音を発する。

 照準は――確実にこちらを向いている。


「ベレンさん――」


 どうやってこの飽和攻撃を凌ぐか――絶望的な状況の中で可能性を探すベレンに対し、ふとキラナは彼の名前を呼ぶ。 

 それは全く唐突な質問だった。


「ベレンさん。あなたは、私を信じてくれますか?」


 キラナはベレンに問い、その答えを聞かないうちに続けて問う。  


「ベレンさん。あなたは、私とずっと一緒に居てくれますか」


 そして、最後にキラナは―― 


「ベレンさん。あなたは――私が好きですか?」

「……! キラナ……もしかして、君は――」


 ベレンは、ハッと何かに気が付いたように言い掛け、一旦その言葉を切った。

 そして――改めて言い直す。

 

「行こう。共に――最後まで」 


「……ありがとう」


 キラナは噛み締めるように言うと、キラナは隠しパネルの中にあった赤いレバーを捻った。

 その瞬間、ベレンの頭を取り囲むように配置されていた円環状のモニターが、持ち上がり、代わりにキラナの頭を取り囲むように再配置される。

 他の操縦システム――コントロール・スフィアもキラナのシートに切り替わって展開される。


「戦ってはいけない……捨てないと……私の執着……」


 キラナは一度目を閉じ、そしてパッと開くと、静かに言った。


「ベレンさん。今までありがとうございました」


 そして、


「あとは――私の仕事です」

 

 その瞬間、あらゆる方向から攻撃が殺到する。

 人型兵器から<チラヴェーク>のそれに勝るとも劣らない、粒子加速砲が。ミサイル自走砲からは、月面の黒い空を埋め尽くすほどのおびただしい数のミサイルが。そして上空のオクトパスからは、何本ものレーザー光線が。

 全てが<チラヴェーク>を確実に捉え、そして――弾けた。


「…………え?」


 全ての音が消えた後。

 静かになったコックピットで、ベレンは自分が五体満足のままシートに座っていることに気がついた。


 ベレンは、このあまりにも過剰な攻撃で<チラヴェーク>ごと自分の身体がバラバラになることを覚悟していた。

 しかし実際は<チラヴェーク>は傷一つついていない。


 いつの間にか、<チラヴェーク>の周りは、白い、巨大な翼に囲まれていた。

 巨大な翼は機体の躯体とは全く不釣り合いなほど有機的で柔らかく、そして神々しく光っている。

 それはまるで、天使の翼だった。


 <チラヴェーク>が翼を広げた。

 それだけで周囲を取り囲む人型兵器が、まるで気圧されたようにじわりと後ずさる。


「キラナ、これは……」

「奥の手――一度だけの切り札です」


 キラナは言った。


「これを使う時は、全てを終わらせる時でなければならない。きっと今が――その時なんです」


 <チラヴェーク>は、ゆっくりと歩き始めた。

 それに反応するように、二足歩行兵器が粒子加速砲を撃つ。

 しかしそれらは全て白い翼に当たった瞬間、溶けるように消えてなくなる。


「――やめなさい」


 キラナは言った。

 ここには居ない、誰かに語りかけるように。


「もう抵抗は必要ない。必要なことは、全て終わったのだから――」


 キラナの言葉が聞こえたかのように、二足歩行兵器は――いや、全ての兵器が戦闘行動を停止する。

 二足歩行兵器は銃口を下げ、ミサイル自走砲はミサイルコンテナを下ろし、オクトパスはゆっくりとその場で着陸する。


 全ての兵器が動かなくなった後を、<チラヴェーク>ただ一機が、歩く。

 最初はゆっくりと、だんだんと毅然と。


 やがて<チラヴェーク>は白い翼を広げ、ふわりと浮き上がった。そして、そのまま月面湖を目指す。

 もう遮るものは何もない。終着点はすぐそこにある。

 <チラヴェーク>はゆっくりと浮遊移動しながら、月面湖に近づいていく。


 それは、ベレンの記憶にある通りの湖だった。

 月面にある唯一の――『湖』。

 緑も土も大気もないこの不毛の月面においてただ一つ存在する『湖』だ。


 <チラヴェーク>は月面湖の真上まで移動し、ゆっくりと降りていく。

 もう<チラヴェーク>の――二人の邪魔をする存在は何もない。

 全ては沈黙している。キラナと、ベレンも。


 足元の月面湖が徐々に近づいていく。

 すると、それまで黙っていたキラナが、ふと口を開いた。


「ベレンさん――」


 キラナは一旦言葉を切り、赤いレバーを操作する。

 キラナを顔を囲んでいた円環状のモニターが持ち上がる。ベレンはそこで初めて、こちらに振り向いたキラナの顔をしっかりと見た。

 彼女は、今まで浮かべたことのない表情をしていた。


「これで――お別れです」


 キラナはベレンにゆっくりと近づき、彼にキスをした。

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