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Come back to the moon water  作者: 白古賀
Chapter3 <Fly to the Moon>
30/45

3-8

「……何だ?!」


 突如、格納庫のハッチ開放を知らせるアラート音が鳴り響き、マークは驚愕した。


「システムのバグか!? なぜだ? どこが開いた!?」


 マークは慌てて全ハッチ、エアロックの閉鎖状況を確認する。

 場所はすぐにわかった。

 よりによって格納庫のハッチ――それも一番大きな扉が全開になっていたのだ。


(いったい誰が明けた? まさか管制の遠隔操作じゃないだろうな?)


 そう思った直後、管制から連宅が入る。


管制塔(コントロールタワー)よりオペレーターへ。格納庫扉の不正な開放信号を受信した。そちらの操作か? 状況を説明せよ』

「オペレーターより管制塔(コントロールタワー)へ。こちらは捜査していない! 原因は不明!」

『了解した。目的地までの航行に支障は?』


 管制塔(コントロールタワー) に訊かれ、マークは素早くステータスディスプレイ各種項目に目を走らせる。


「おそらく航行に支障なし。推進、姿勢制御系統は正常。キャビンのエアロックも正常」

『了解した。では安全確認後、格納庫扉の速やかな閉鎖を試みられたし』

「オペレーター了解。安全確認後、格納庫扉の閉鎖を試みる」


 マークは答え、監視カメラ映像を格納庫内に切り替える。


「ん……!?」


 そこでマークは気づいた。

 格納庫を占めていた一番大きな積み荷――人型航宙機の姿がない――


(一体どういうことだ? そういえばさっき……)


 乗客の一人の親子が、マークに離籍の許可を求めてきた。

 確か父親の方が「娘をトイレに連れていく」と言ったのだ。


 その時、マークは何も疑問に思わなかった。

 実際無重力空間で用を足すのは慣れた人間でないと難しいし、小さな子供ならなおさらだ。

 親が介助するのは何ら不自然なことではないし、今までもそのようなパターンはあった。


 だがあの親子は離籍したまま、戻ってきていない。


(まさか――)


 マークの脳裏にある考えが浮かび、彼はゾッとした。


(まさか――……!)

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