逆ハーエンドの影響は卵目鼻の婚約者も受けたようです。
卵の目鼻とは「色白で丸くて可愛らしい顔立ちの事」である
隣国で平民が王太子含め複数人を誑かし婚約破棄を唆した話がきた。
真実らしい。
ばかだろ、そう僕は零したが愛しの婚約者に影響を齎した。
「……クレオス様は私と婚約破棄なさるおつもりですよね?」
「……ふぁ?」
それは突然目の前の婚約者、ミニャ=グレイスから投下された言葉だった。
ミニャはとても魅力的な女性だ。
小柄ながらも卵に目鼻な容姿。気配りができ僕を気遣ってくれる。
とても愛おしい。
それなのに、何故そんなこと言うのだろう?
「……唐突だね。そんなこと未来永劫ないけど」
「嘘はおやめ下さい!」
ーーバン!
ミニャは両手でテーブルを叩いた。
僕は彼女の力強い眼光に僕は怯んでしまう。
彼女は弱々しい声音で溢した。
「私の体は貧相で魅力がない。容姿も美しくない……クレオス様に相応しくない」
「いや、そんなことないって。一回落ち着こうか。君のためにハーブティとチョコを用意したし一息つこう……ね?」
「……わかっております。クレオス様の意図は?」
あ、見え見えだったか。
ミニャに用意したのは精神安定促進が目的だ。ここ最近、ミニャは睡眠不足が目立つ。
目下にクマもでき、顔色も青い。お茶会を開いたのも少しでも安まればと思った。
「毒を持っておられるのですね」
「……ふぁ?」
本日2度目の予測不能のカウンターパンチ。
どうしたらそう思えるんだ?
ミニャは瞳が潤い、どこか悟りを開いたような顔をする。
「クレオス様は私を毒殺し、婚約解消されるつもりですよね?」
「いや何言ってーー」
「親同士の決められた婚約。魅力ない私に嫌気がさしたのですね。あなたのためならこの身引きましょう。……あなたと過ごした日々、幸せでした。クレオス様……さようなら」
「何故そうなったーー」
ミニャはチョコレートを数個含みハーブティで飲み込む。
いや、何があったらそんな斜め上の方向になるの!
どうしよう?言葉だけじゃ通じないな。このままにするのも心配だ。
安心させるため、僕は気持ちを伝えるには行動で示そう。
「ちょっと黙ろうか」
僕は暴走する彼女の唇を奪った。
乱暴な愛情表現だったが、どうやらミニャは蟠りは無くなった。
どうやら彼女は隣国の一件で心配になったとか。
心配で夜も眠れず、マイナス思考になり暴走したらしい。
「クレオス様……愛してます」
だが、暴走を経て彼女は素直に気持ちを伝えてくれるのようになった。
雨降って地固まる、ってやつだな。
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