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なにか光った

作者: 清水漱平

からっぽすぎて、からっぽだ。風通しの良さなら、まかせとけ。そんなおれの心模様。

ふとわれにかえり

いま

まあね?


ふとなにか

聞こえた

見えた

ような気がして

いつものことといえ

なんだかさ?


思い当たるふし

ないか探していた


なにもなくて

なにもなくて

なにもなくて

なにもないが

きっとあるよ

きっとあるさ

なにもないさ


なにもない

なにもない

なにもないのに

なにかある

なにかある

なにかがある気がしてしかたなくて

「願い」握りしめて

「祈り」隠し通して

無口な日々を過ごしていた

のかな

なんとなくだけど

見えてきた

聞こえてる

ほら

あそこ

あのあたり

ちらり

見えている

聞こえてる


なにもないか

われにかえり

われにかえる

われにかえり

からっぽだよ

からっぽだな

なにもないし

なにもないや

そんなもんさ

そんなものか

こんなものさ



なにか光った

からっぽからっぽ言ってるくせに、なんだかんだと諦めきれない欠片がキラキラしていやがる。なんだよこれ、キラキラしてて美しくて綺麗で泣きそうになる。泣かんけど。それより未来だよ未来どうする未来どうしたい未来いまからだって遅くない。


仮に、このあと。すべてが終わってしまうとしても、それはそれ。宇宙の采配だから気にしない。おれが気にするのは、この与えられたラッキーな時間きっちり使いきること。合理的な消費ができるってがらじゃないので、このさい浪費でもいいだろう。自分のためと言いながら、誰かのためにせっせと汗をかいて働くなんて素晴らしいじゃないか。からぶり、からまわり、上等上等。


今日も精一杯やってみよう。なあ?

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